想田和弘の新作「精神0」5月公開&ベルリン映画祭へ、仲代達矢「最後は泣きました」

11

839

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 54 101
  • 684 シェア

想田和弘の最新ドキュメンタリー「精神0」が、第70回ベルリン国際映画祭フォーラム部門へ正式招待決定。日本では5月上旬より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。

「精神0」ポスタービジュアル

「精神0」ポスタービジュアル

大きなサイズで見る(全4件)

「精神0」

「精神0」[拡大]

本作は、想田が2008年に発表した「精神」の主人公である精神科医・山本昌知を新たに追ったもの。82歳で引退を決意し、妻・芳子とその後の人生を歩み始めた山本の生活を映し出す。想田は「山本氏が、医師という地位や看板、役割や生きがいから離れ、一人の『人間』になったときに、どう生きていくのか。同じく仕事中毒の僕には、その点が興味津々だった」と語り、「この映画は、山本昌知個人というよりも、夫婦についての作品になっていった。その結果、本作は期せずして『純愛』についての映画になったのではないかと思っている」と本作を振り返った。

「精神0」

「精神0」[拡大]

また俳優・仲代達矢は「愛おしく、やさしい気持ちになり、最後は泣きました。『精神』からだいぶ時が流れたことも思い知らされ、人間は年をとるもんだし、人間はやっぱり穏やかでいることが何よりだ、と」とコメント。なお本作は、2月に米ニューヨークで開催されるニューヨーク近代美術館(MoMA)Doc Fortnight2020にも正式招待されている。

仲代達矢 コメント

素晴らしいドキュメンタリーでした。
愛おしく、やさしい気持ちになり、最後は泣きました。
『精神』からだいぶ時が流れたことも思い知らされ、人間は年をとるもんだし、人間はやっぱり穏やかでいることが何よりだ、と。資本主義に埋もれた感性に、少しでもこの慈しみが沁みれば良いなあ。

この記事の画像(全4件)

(c)2020 Laboratory X, Inc

読者の反応

想田和弘 @KazuhiroSoda

映画ナタリーの速報記事です。なんとあの、伝説的かつ現役の大俳優・仲代達矢さんからコメントをいただきました。家宝にします。→想田和弘の新作「精神0」5月公開&ベルリン映画祭へ、仲代達矢「最後は泣きました」(コメントあり) https://t.co/oHiwj7tifz

コメントを読む(11件)

関連商品

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 精神0 / 精神 / 想田和弘 / 仲代達矢 の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。