想田和弘が称賛、実在の美大生から着想を得た青石太郎監督作「Lilypop」予告編

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「PLEASE PLEASE ME」の監督・青石太郎が武蔵野美術大学で出会った生徒たちから着想を得て制作した「Lilypop(リリィポップ)」の予告編とメインビジュアルが到着した。

「Lilypop」メインビジュアル

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本作の主人公は、美大で写真を専攻しているが、撮りたい被写体が見つからないりりか。授業では昔に撮った同居人エナの写真を提出するも、エナは心の調子を崩して部屋に引きこもっており、りりかとエナはかつての親密さを失いつつあった。そんなある日、りりかは街を歩くエナの“分身”と出会い、彼女に誘われて夜の街に繰り出す。

「Lilypop」場面写真

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出演したのは鈴木理利子、松下絵真、渡邉龍平、秋田海風、大田晃。実際の関係性・実生活・制作物をもとに本人たちが演じ、虚実を超えて新たな関係に進んでいく時間が記録されている。撮影はiPhoneのみで行われた。

「Lilypop」場面写真

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予告編はYouTubeで公開中。2種類が用意され、それぞれ異なる観点から「Lilypop」の世界が切り取られた。メインビジュアルのデザインを手がけたのは、映画作家の久保心花。「LoveとPop」「過去と未来」「現実と物語」「実体と分身」といった本作を象徴する“二層構造”のテーマが、上下に分かれた構図の中で表現されている。上段には批評家・新谷和輝による論考から引用されたキーワード「関係性の幽霊たち」が印象的にレイアウトされ、本作に出演もしているイラストレーター・あきたあもうによるタイトルロゴが上下にまたがる形で配置された。

「Lilypop」場面写真

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本作に寄せて、ドキュメンタリー映画作家・想田和弘と俳優・村上由規乃からコメントが到着。想田は「静かで地味な映画である。でもよく観れば内容はとても深い。世の趨勢に逆行するこういう映画をiPhone片手にひょうひょうと作り上げてしまう青石太郎の作家性の強さと肝の座り方に、底知れぬ可能性を感じる」、村上は「冬の緑道はとても寒そうなのに、りりかとえなちゃんが歩いていくのを見ていると暖かくなってくる。未知の存在に立ち向かう2人、素直な言葉が眩しい」と、それぞれ作品への印象をつづっている。

「Lilypop」は11月22日より東京のシアター・イメージフォーラムで公開。

映画「Lilypop」ver1

映画「Lilypop」ver2

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©lilypop_image

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トモマーリン @kfWvviQF5339609

@eiga_natalie 覇王の山本千尋さんも見に行きますかな?❤ https://t.co/XNhJUHV8ot

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