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原一男「ニッポン国VS泉南石綿村」が釜山映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞獲得

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原一男

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原一男の監督作「ニッポン国VS泉南石綿村」が、10月21日まで韓国で開催されていた第22回釜山国際映画祭ワイドアングル部門にて、最優秀ドキュメンタリー賞にあたるメセナ賞を獲得した。

本作は、大阪・泉南地域の石綿(アスベスト)工場の元労働者とその親族が、損害賠償を求め国を訴えた“大阪・泉南アスベスト国家賠償請求訴訟”を8年にわたり追ったドキュメンタリー。受賞について原は「釜山での上映に韓国のアスベスト被害者の人たちが駆けつけてくれて泉南の人たちと交流しましたが、韓国の被害者のおじさんが、自分の奥さんがアスベストの被害でひどく苦しみながら死んでいった、映画を見ながらその奥さんのことを思い出して泣けて泣けて……と私に語ってくれましたが、その話を聞いて私が泣きそうになってしまいました。この映画はやはり、日韓のそうしたアスベストの被害者の人たちのものである、と今、しみじみ考えています」とコメントしている。

「ニッポン国VS泉南石綿村」は、2018年3月に東京・ユーロスペースにて公開。また11月18日から26日まで東京・有楽町朝日ホールほかで開催される第18回東京フィルメックスの特別招待作品として上映される。

原一男 コメント

釜山国際映画祭でBIFFメセナ賞(最優秀ドキュメンタリー賞)を受賞しました。泉南の原告団、弁護団、市民の会の人たちと喜びを分かち合いたいと思います。釜山での上映に韓国のアスベスト被害者の人たちが駆けつけてくれて泉南の人たちと交流しましたが、韓国の被害者のおじさんが、自分の奥さんがアスベストの被害でひどく苦しみながら死んでいった、映画を見ながらその奥さんのことを思い出して泣けて泣けて……と私に語ってくれましたが、その話を聞いて私が泣きそうになってしまいました。この映画はやはり、日韓のそうしたアスベストの被害者の人たちのものである、と今、しみじみ考えています。

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