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小林勇貴が新作「逆徒」でゆうばり映画祭に凱旋、間宮祥太朗とのエピソードも明かす

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「逆徒」舞台挨拶の様子。

「逆徒」舞台挨拶の様子。

本日3月3日、「孤高の遠吠」の小林勇貴が手がけた新作「逆徒」の舞台挨拶が北海道・夕張市にて開催中のゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017にて行われた。

本作では、リンチによって死亡した少年が不死身の不良“逆徒”となってよみがえり、復讐に乗り出すさまが描かれる。カーチェイスや車破壊、放火などの過激な描写が満載のバイオレンス作品だ。

実際の暴力事件をベースに描いた「孤高の遠吠」でゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016オフシアター・コンペティション部門のグランプリを受賞した小林。「孤高の遠吠」はキャストが全員本物の不良で21名が逮捕されていることに触れ、「今回は主演の“逆徒”が麻布警察署に逮捕されてます。執行猶予付かないあんまり会えないタイプです!」と言い放つ。“逆徒”役への起用理由は「顔がよかったのと彼自身が実録やくざ映画が好きで自分と話が合った」と明かし、「『仁義の墓場』『実録 私設銀座警察』みたいなやくざの中でもさらに鼻つまみ者が暴走していって争いに発展していってしまう“ヤクネタもの”っていうジャンルがあって、それの新しいものをやりたいって意気投合した」と話す。

続けて撮影中のエピソードを披露した小林。「(キャストに)原付を持ってきてもらうことになってたけど遅いなと思っていたら、『監督! 今着きます! あああ……ちょっと遅れるかもしれません』って電話がかかってきて。そしたら原付に乗ったそいつがパトカーに追われながら現れた(笑)」と明かす。

そして、本作で特殊造型を担当している西村喜廣との出会いは昨年のゆうばり映画祭という話に。西村は「Twitterで『ゆうばりの奴は全員皆殺しにする』みたいなことを映画祭の前にずっと書き続けていて、こいつに会ってみたいなと思ってたんですよ」と小林に興味を持ったきっかけを語る。そして夜中にゆうばり屋台村で偶然出会ったことから「企画を一緒に考えようか、金集めようか」ということになり新作が始動。「冷たい熱帯魚」「凶悪」を手がけた日活の千葉善紀と西村がプロデューサーを担当する商業映画「全員死刑」の誕生エピソードを披露した。

さらに、間宮祥太朗が主演を務める「全員死刑」のゆうばり映画祭オリジナルの予告編が初上映された。小林は間宮について「もう最高で。映画がものすごい好きな奴で、殺しのシーンを初めて撮るときに、間宮くんに『殺しってどういうものなんですかね』って言われたから、『ヘンリー・リー・ルーカス(アメリカの連続殺人犯)は殺しのインパクトの瞬間にブラックアウトするってインタビューで答えてたらしいよ』って言ったら間宮くんはニヤッって笑って素晴らしい男だなと」と興奮気味に語る。

最後に、不良の世界を描き続けている思いを問われた小林は「不良は理不尽の中で生きている塊。不良というものと俺がエンタテインメントでやりたいことの利害が一致している。憎しみや怒りをエンタテインメントにしたい」と力強く宣言した。

「全員死刑」は今秋より全国でロードショー。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017は3月6日まで開催。

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