小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」をもとにした本作。唐時代の中国を舞台に、日本から遣唐使としてやってきた若き僧侶・空海が、詩人・白楽天とともに、首都・長安を揺るがす巨大な謎に迫る。染谷が空海役を務め、ロウ・イエやアン・ホイの監督作への出演で知られる
1980年代に映画祭で北京を訪問して以来、中国との縁が続いているという松坂は「長年憧れてきたチェン・カイコー監督の作品に出演して演出を受けることができて、本当に夢のようです。オファーをいただいたのが今年のエイプリルフールで、夢なら覚めないでと思いました。その日は雲の上を歩いて家に帰ったような……とてもとてもうれしかったです」と感動を露わにする。続いて「撮影現場でもチェン・カイコー監督の美や映画に対する思いが貫かれていて、教わることが多かったです。カイコー監督から白玲は『日本の女性の持つ伝統的な美が備わっている女性です』というお話がありまして。『美しく、若々しくあればあるほどいいです』という監督の意向に従って、撮影の前にスタッフの方々が衣装や小物を作り直して、新たに白玲像を作り上げました」と述懐。染谷との共演について尋ねられた松坂は「お若いのに落ち着いていて、映画を愛していらっしゃるので志も深くて、若き天才と言われた空海に本当にぴったり。撮影中もアドバイスしていただいたり、大変頼りがいがあるなと思いました」とエピソードを明かす。
続いて、チェン・カイコー、染谷、ホアン・シュアンからのビデオメッセージが上映される。カイコーは「夢枕獏さんの原作をもとに唐の時代の映画を作るという夢はもうすぐかないます」と話し、映画のロケセットを自ら紹介。染谷は「空海という役をやれることに本当に幸せを噛み締めております。監督をはじめホアン・シュアンや中国の素敵な俳優さんたちと共演できて本当に刺激を受けています。そしてこの素晴らしいセット、本当にでかくて毎日ここで撮影しているだけでワクワクしています。早く皆さんのもとへ届けたいです。楽しみにしていてください。それでは大唐の時代でお待ちしております。謝謝」と述べた。そして、「日本の俳優さんたちの仕事への誠実さや情熱を感じています」とホアン・シュアンが締めくくった。
「空海―KU-KAI―」は2018年に日本公開予定。
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