作家の
原田が2014年に刊行した短編集「あなたは、誰かの大切な人」に収録された1編「無用の人」を原作に、自身初の監督作として映画化する本作。美術館の監視員として働く主人公・聡美が、謎の“鍵”が届いたことをきっかけに1カ月前に孤独死した父との記憶をたどる中で、家族も知らなかった晩年の姿に迫っていく。
主人公・聡美を蒼井が演じ、アートと茶の湯を愛し静かにこの世を去った父・唯一役でイッセー、聡美を温かく見守る母・柊子役で渡辺が出演。さらに映画オリジナルキャラクターとして、唯一が通っていた古道具店の店主・タクに永山が扮し、どこか距離のあった父と娘の思いを橋渡しする役どころを担う。
蒼井は「穏やかに現場を見つめていらした原田監督の眼差しから、私は多くのことを学ばせていただいたように思います」とコメント。イッセーは茶人・千宗屋からの指導を受けたことに触れ、「魅力的な人たちに出会えて、無用どころか、僕にとってはありがたい作品です!」と振り返る。
また永山は「原田マハさんのエネルギーによって 人間はどこに向かえば良いのか 少しだけ分かった気がしました」と言及。渡辺は“愛”についてつづり、「まさに私たちは無用の人たちなんです。でもそれが戦争のない世の中を作る原動力だと思っています」と伝えた。
4人のコメント全文は以下の通り。
蒼井優 コメント
私がこれまで目にしたことのない景色を数多く見てこられた原田マハさんが、どのような映画を、
どのように作られるのかとても興味を抱いていました。
穏やかに現場を見つめていらした原田監督の眼差しから、私は多くのことを学ばせていただいたように思います。
「無用の人」という言葉に、胸がほんの少しきゅっとなる方に、ぜひご覧いただきたい作品です。
イッセー尾形 コメント
最初に台本をいただいた時は「お茶!」と唸ったものです。まるで縁もゆかりもない世界ですから。役の人物造形どころじゃない。まず「お茶!」です。
稽古が始まると千宗屋さんがそれこそ惜しみない手ほどきで導いてくれます。その先に役の人物唯一も掴めるだろうと祈りもしました。いってみれば、お茶にもぐっておりましたから、恥ずかしながら、試写を見た時に蒼井優さんや渡辺えりさんや瑛太さんたちと一緒に作り上げた映画だな、と改めて実感したわけです。
魅力的な人たちに出会えて、無用どころか、僕にとってはありがたい作品です!
永山瑛太 コメント
家族、人とのご縁、アート、
伝統工芸品、お茶の世界。
原田マハさんは
どこまでも深く
一つ一つを愛でるよう
私に言葉で伝えてくれました。
この作品を通じて
血の繋がり、伝統を受け継ぐ事、
普段の生活の中で見え隠れしていた答えが
原田マハさんのエネルギーによって
人間はどこに向かえば良いのか
少しだけ分かった気がしました。
この映画が皆様にどんな形で届くのか、
とても楽しみにしています。
渡辺えり コメント
私たちの仕事はお客様に目に見えないものの大切さを伝え、限りある人生の中で「永遠の美」にあこがれて追いかける作業にまさに命を懸ける仕事だと思います。
この映画の登場人物はみんな不器用です。そしてそれぞれが目に見えない「愛」のようなもの。すぐには役には立たず捨てられてしまうような形にならないものを追いかけている。
「無用の人」まさに私たちは無用の人たちなんです。でもそれが戦争のない世の中を作る原動力だと思っています。
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岸田解 @kishida_sattle
2027年1月公開、脚本・監督:原田マハ。 https://t.co/NMJZFYUsZX