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「私たちのハァハァ」番外編の撮影に密着、女子高生4人が“幸せな夏休み”振り返る

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左から三浦透子、真山朔、井上苑子、大関れいか。

左から三浦透子、真山朔、井上苑子、大関れいか。

6月某日、千葉・茨城県内に「私たちのハァハァ」のキャスト・スタッフが集結し、クリープハイプが歌う主題歌「わすれもの」MVなどの撮影を行った。

「私たちのハァハァ」は、「自分の事ばかりで情けなくなるよ」の松居大悟の監督最新作。福岡の女子高生4人が、東京で行われるクリープハイプのライブを観に行くために1000キロの道のりを自転車で駆け抜けるロードムービーだ。この日撮られた3本の映像は、昨年の夏に撮影された映画本編のサイドストーリーにあたり、主人公4人の半年後の姿を描いている。

松居が「1つ1つの衝動を切り取って、この4人のための映画にしようと思った」と語るこの映画の主演を務めるのは、Vineの面白動画で知られる大関れいか、現役女子高生シンガーの井上苑子、「男子高校生の日常」など松居監督作品3作目となる三浦透子、そしてミスiD2014ファイナリストの真山朔といった経歴のバラバラな4人。年齢が近く、撮影の合間にも4人で仲よく話していた彼女たちだが、映画ナタリーの取材に対しそれぞれが異なる思いを抱えて撮影に臨んでいたことを明かしてくれた。

彼女たちのキャスティング経緯について松居は「まず1人頼れる子をと思って、三浦透子は最初に決まりました。あの世代だと天才的な女優だと思ってるし、彼女がいればあと3人は誰が来ても大丈夫だと思って」と話す。一方の三浦は演技経験者が自分1人だけだったことにプレッシャーを感じたらしく、「最初に本読みしたときは、セリフを読むと私だけナチュラルじゃなくて浮く感じがして、焦りました。でも現場が本当に楽しくて、そのまま楽しめばいいんだって思えるようになった」と明かした。

続いて出演が決まったのは、松居曰く“芸能界に興味がないところが面白い”大関。オファーに対する彼女の返事は「演技の仕事にはまったく興味ないんですけど、思い出ができそうなのでやります」だったという。ほかの3人からは“カリスマ女子高生”として認知されていたにもかかわらず、「全員まったく知らなくて、会ってから調べた」とあっさり話す大関だが、三浦の芝居については「演技に入り込んでいて、感動しました。これが女優さんかって」と圧倒された様子。

井上の出演が決まったのはなんと撮影開始10日前。ある事情で急遽キャストを探していた松居が、井上に直接会ったときにその笑顔を見てオファーを決めたという。現場でもとにかく笑顔が絶えない井上に、撮影で辛かったことを聞くと「蚊に刺されすぎたことと、日焼けで黒くなりすぎたことだけ! あとは人生で一番幸せな夏休みでした!」と明るく返答。井上のために本編の脚本に付け足された、彼女がクリープハイプの曲を弾き語りカバーするシーンについて、松居は「いい画だなと思って撮っていたら鼻をすする音が聞こえて、振り返ったら照明部が全員泣いてました」と述懐する。

そして唯一オーディションで決まったのが真山。松居曰く彼女の起用理由は「クラスにいるような子がほしくてオーディションしたのに、集まったのは女優志望やモデルの子ばかりだった。そんな中、和歌山から来たすごく声の小さい子がいて、この子がいいなと思った」とのこと。この日の撮影中も「傘がたためない」と言ってスタッフにお願いするなどマイペースな真山に、本作で苦労したことを聞くと「喧嘩するシーンは、どうして言い合わなくちゃいけないの?って思った。でも実は、私走るのがすっごく苦手なので、ダッシュする撮影のほうが辛かったかな(笑)。あとこれから学校の門を乗り越えるシーンがあるみたいなので今から不安で。低い門だといいなあ……」と答える。そしてその夜某高校で行われた撮影にて、真山が無事に校門を乗り越えるとスタッフ・キャスト全員から拍手が送られた。

「私たちのハァハァ」は9月12日より全国ロードショー。なお本作のサイドストーリー映像は、「わすれもの」のMV、スペースシャワーTVのID映像、スカパー!映画部ID映像にて鑑賞することができる。

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