オリヴェイラの日本未公開作も上映決定、山形ドキュメンタリー映画祭記者会見

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10月8日から15日にかけて開催される山形国際ドキュメンタリー映画祭2015。その東京記者会見が9月10日に行われた。

山形国際ドキュメンタリー映画祭2015 東京記者会見の様子。左から小川直人、牧野貴、濱治佳、ペドロ・ブランカンチ。

山形国際ドキュメンタリー映画祭2015 東京記者会見の様子。左から小川直人、牧野貴、濱治佳、ペドロ・ブランカンチ。

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「アワ・ラスト・タンゴ(原題)」

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「ホース・マネー」

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映画祭内でブラジルの記録映画が多数上映されることから駐日ブラジル大使館にて行われた同会見には、 東京事務局長の濱治佳、インターナショナルコンぺの審査員を務める映像作家の牧野貴らが登壇。はじめに大使館文化担当官のペドロ・ブランカンチがマイクを握り、「今年は日本とブラジルが外交関係を樹立して120周年を迎える年であり、映画祭にて日本の皆さまにブラジルのドキュメンタリー映画をお知りいただけることを大変うれしく思う」と挨拶した。

「鉱(あらがね)」

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続いて濱から、ポルトガルの巨匠マノエル・ド・オリヴェイラが1982年に監督した「訪問、あるいは記憶、そして告白」がオープニング作品となることが発表された。本作は、2015年4月にオリヴェイラが106歳で逝去するまで、リスボンのシネマテークにて保管されていたもの。オリヴェイラ自身が、自らの家や家族の歴史などを振り返っていく。今年5月にカンヌ国際映画祭で上映され、日本では今回初めてスクリーンにかけられる。

「船が帰り着く時」

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同映画祭では歴史社会学者・小熊英二の初監督作「首相官邸の前で」、筒井武文が監督を務めた700分の大作「映像の発見=松本俊夫の時代」など多彩な作品が上映される。会場からの「映画祭に初めて来る人に向けたメッセージはありますか」という問いかけに、牧野は「ドキュメンタリー映画というものは1つのジャンルのように聞こえるけど、実はいろんな種類があり、映画祭という枠の中で数多くの作品を観ていくと、自分にとってのドキュメンタリーが発見できるのではないかと思います」と回答。「あまりドキュメンタリー映画に詳しくない人こそ、山形で映画を観ることは面白い体験になると思います」と言葉を重ねた。

山形国際ドキュメンタリー映画祭2015

2015年10月8日(木)~15日(木)山形県 山形市中央公民館ほか
料金:前売り券 1100円 / 当日券 1300円 / 前売り3回券 2700円 / 3回券 3200円 / 前売り10回券 6500円 / 10回券 9000円 / 前売りフリーパス 1万1000円 / フリーパス 1万3000円
※高校生以下無料

インターナショナル・コンペティション部門上映作品

「ホース・マネー」
「アワ・ラスト・タンゴ(原題)」
「いつもそこにあるもの」
「ドリームキャッチャー」
「6月の取引」
「河北台北」
「祖国─イラク零年」
「ずっとここにいる」
「パラグアイ、記憶の断片」
「真珠のボタン」
「銀の水ーシリア・セルフポートレート」
「トトと二人の姉」
「女たち、彼女たち」
「戦場ぬ止み」
「青年★趙」
※邦題は変更の可能性あり

アジア千波万波部門上映作品

「鉱(あらがね)」
「船が帰り着く時」
「太陽の子」
「銅山の村」
「ディスタンス」
「ラダック それぞれの物語」
「太った牛の愚かな歩み」
きらめく拍手の音
「離開(りかい)」
「わたしはまだデリーを見ていない」
「見つめる」
「テラキスの帰郷」
「非情な私の家」
「虐げられる者たちよ」
「ミーナーについてのお話」
「七度目の祈り」
「蛇皮」
「たむろする男たち」
「革命まで」
「太陽花(ひまわり)占拠」
※邦題は変更の可能性あり
※そのほかの上映作品は公式サイトを参照

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