映画「
同作は、インディーゲームクリエイター・KOTAKE CREATEが2023年に発表したゲーム「8番出口」をもとにした実写映画。地下鉄の改札を出た白い地下通路を舞台に、そこに閉じ込められた主人公が次々と現れる不可解な“異変”を見つけ、絶望的にループする無限回廊からの脱出を試みるさまが描かれる。二宮が“迷う男”、小松菜奈が謎の人物に扮した。
二宮は「映画公開前に有料の先行上映なんて今まで経験がなかったので、お金を出していただいて、しかも全国の映画館でこの映像が流れるなんて、すごいことですよね」とうれしそうに話し、観客の拍手に応える。続けて「感想がやっぱり気になります。原作が好きで映画を観ようって方もいますからね。最初に(映画化の)話を聞いたとき、『1本の映画になるのだろうか……?』と、多くの皆さんと同じように不安な気持ちでした」と明かす。
川村は「僕にはそんな不安な様子を見せていなかったけど、やはり不安だった?」と二宮に投げかけ、「最初に原作のゲームに出会ったとき、あの日本的な白くてきれいな空間でループする映像をスクリーンで観たら面白いだろうな、『異変がある』『異変がない』の2択の繰り返しのルールが大きな人間ドラマに関わってきたら面白いだろうなと思ってプロットを作ったんです。その後、すぐに二宮くんに見せたけど、確かに不安そうな顔をしていました(笑)。二宮くんも脚本協力でクレジットされているけれど、もはや誰がどのアイデアを出したのかわからないくらい、最初からディスカッションしてみんなで作っていきましたね」と制作秘話を語る。
本作に登場するすべてのキャラクターには名前がない。川村は「(映画を撮るときは)履歴書みたいな資料を作るんですよ。普通の俳優さんだったら、名前もない役だし、よりどころがないから履歴書をくださいって言われると思うので、今回も用意していつ渡そうかなと思っていたんですけど、クランクアップまで何も言われなかった」と振り返る。二宮は「(履歴書を)もらわずとも、そういう役作りができたというのは大きかったです。“なぜこういう行動をするのか?”とか、適宜(川村が)教えてくれるので、自分的には結果的に履歴書をもらったのと一緒ですが、システム的にどさっとまとめて渡されるよりは、話の中で進めていけたのはよかったなと思います」と述懐した。
また二宮は、似たシーンを何度も撮影する特殊な撮影方法について「『今日、何を撮るの?』みたいな感じでしたよね。そんな作業を繰り返す毎日でした。ずっとループしているようなぐるぐるしている話なので、本当にしびれました」と回想。川村は「ゲームと映画の境目があいまいな映画体験をしてほしくて。ゲーム実況も同じですよね。なので、この作品も同じように観てもらって、途中でがんばってゲームをクリアしようとする二宮くんを見て『楽しい!』みたいな、ゲームを見ているような体験が映画になっていれば、それは史上初かなと思って作りました」とこだわりをのぞかせた。
トーク終了後、
「8番出口」は、8月29日より全国でロードショー。
二宮和也の映画作品
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ジャニーズ出演情報 @13xIvlK6CP1hvqe
#二宮和也 「 #8番出口 」の特殊な撮影にしびれる、“歩く男”が客席に現れるサプライズも - 映画ナタリー
「8番出口」は、8月29日より全国でロードショー。
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