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「すべての四月のために」明日開幕、森田剛「素敵な言葉をしっかり届けたい」

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PARCO PRODUCE「すべての四月のために」公開ゲネプロより。麻実れい(手前)、山本亨。

PARCO PRODUCE「すべての四月のために」公開ゲネプロより。麻実れい(手前)、山本亨。

森田剛主演「すべての四月のために」が明日11月11日に開幕。公演に先駆けて本日10日に公開ゲネプロが行われた。

「焼肉ドラゴン」などで知られる鄭義信が手がける本作は、第2次世界大戦下の朝鮮半島付近の島を舞台に、理髪店を営む朝鮮人一家と、彼らを取り巻く日韓の軍人の姿を描いた物語。「ビニールの城」以来の舞台出演となる森田は、4姉妹の次女の夫ながら、長女への思いを断ち切れずにいる男・萬石(まんそく)を演じ、共演には臼田あさ美西田尚美麻実れいらが名を連ねている。

初日に向けて森田は「長かったような短かったような稽古期間、毎日、多くのダメ出しをいただきました」と稽古を振り返り、「素敵な言葉がたくさんあるので、お客様にしっかりと届けたいと思います。大変な時代を生きぬく人たちの話ですが、観ている人に勇気を与えられる作品です。あたたかい家族なので、いい家族だな、と思ってもらえると思います」と作品の魅力を語る。さらに

「きっとこの作品を観た方は、自分の家族のことを思い出すのではないかと思います。同時に、自分の未来や過去、生きている意味を考えるかもしれません。さらには祖父や祖母、父や母がいて、自分がいるんだという当たり前のことが、とても幸せなことなんだと感じていただける舞台になっていると思います」と思いを述べる。

安田(安)英順役の麻実れいは「鄭さんとご一緒するのはひさしぶりでしたが、やはりお稽古はとても『しつこかった』です(笑)」と稽古を振り返り、「ひさしぶりにご一緒した森田さんは、普段寡黙ですが、今回は交わす台詞も多い役どころなので、実はすごく温かくて、優しくて、そしてかわいいところに触れられました。何より、舞台に向かう姿勢が真摯で素敵ですね」と森田を絶賛する。

鄭も森田について、「森田さんとご一緒するのは初めてですが、これまでの作品にない森田さんの魅力を引き出せたのではないかと思っています。まっすぐな演技をなさる方なので、とても見ていて気持ちがよく、ご一緒したいと思っていました。とても素敵な方です」と信頼を寄せ、「テーマ自体は重いものを扱っていますが、笑って、泣けて、幸福な時間を共有できる舞台になると思います。ぜひ足をお運びください」と来場を呼びかけた。

公演は11月29日まで東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて上演されたのち、12月8日から13日まで京都・ロームシアター京都 サウスホール、22日から24日まで福岡・北九州芸術劇場 大ホールで上演される。

森田剛コメント

長かったような短かったような稽古期間、毎日、多くのダメ出しをいただきました。素敵な言葉がたくさんあるので、お客様にしっかりと届けたいと思います。大変な時代を生きぬく人たちの話ですが、観ている人に勇気を与えられる作品です。温かい家族なので、いい家族だな、と思ってもらえると思います。 その一員として観ていただけるように、稽古中の鄭さんの演出が自分の中に入っていればいいのですが、繰り返しダメ出しが出たシーンでは鄭さんの顔が浮かんできそうな気がします(笑)。本番が始まったら、役は役者のものでもあるので、のびのび演じられればと思います。
きっとこの作品を観た方は、自分の家族のことを思い出すのではないかと思います。同時に、自分の未来や過去、生きている意味を考えるかもしれません。さらには祖父や祖母、父や母がいて、自分がいるんだという当たり前のことが、とても幸せなことなんだと感じていただける舞台になっていると思います。

麻実れいコメント

鄭さんらしい世界を壊さないように、温かい優しい空気感の中でこれからの約一か月半、生きていけたらと思います。鄭さんとご一緒するのはひさしぶりでしたが、やはりお稽古はとても「しつこかった」です(笑)。しつこければしつこいほど、シーンを繰り返すことで私たち役者の中に入っていくので、幸せですね。特に2幕は運動量が半端じゃないので疲労もありましたが、お客様からのパワーでそれも溶けていくと思います。久しぶりにご一緒した森田さんは、普段寡黙ですが、今回は交わす台詞も多い役どころなので、実はすごく温かくて、優しくて、そしてかわいいところに触れられました。何より、舞台に向かう姿勢が真摯で素敵ですね。観終わった後、清々しくあたたかな幸福感に満たされる作品だと思います。
老若男女、すべての方に、足を運んでいただければと思っています。

鄭義信コメント

稽古の中で、それぞれのキャラクターがはっきり確立したように思います。舞台の上でそれがどう融合して、化学反応を起こしてくれるか、今はドキドキですね。稽古は和気藹々と過ごせました。森田さんとご一緒するのは初めてですが、これまでの作品にない森田さんの魅力を引き出せたのではないかと思っています。まっすぐな演技をなさる方なので、とても見ていて気持ちがよく、ご一緒したいと思っていました。とても素敵な方です。稽古場では明るく、明るくという注文も、嫌がることもなく実にのびのびと(笑)やっていただけました。割とご本人、ギャグっぽいのも好きなんじゃないかな(笑)。
テーマ自体は重いものを扱っていますが、笑って、泣けて、幸福な時間を共有できる舞台になると思います。ぜひ足をお運びください。

※初出時より鄭義信コメントが変更されました。

PARCO PRODUCE「すべての四月のために」

2017年11月11日(土)~29日(水)
東京都 東京芸術劇場 プレイハウス

2017年12月8日(金)~13日(水)
京都府 ロームシアター京都 サウスホール

2017年12月22日(金)~24日(日)
福岡県 北九州芸術劇場 大ホール

作・演出:鄭義信
出演:森田剛 / 臼田あさ美西田尚美村川絵梨伊藤沙莉 / 小柳友稲葉友津村知与支、牧野莉佳、斉藤マッチュ、浦川祥哉 / 近藤公園中村靖日山本亨 / 麻実れい

※初出時、出演者に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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