コール＆レスポンスで一体に！「チア男子!!」身体能力生かした華麗なアクロも

Live Performance Stage「チア男子!!」が、本日12月9日に東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて開幕。これに先がけ、ゲネプロと囲み取材が行われた。

本作は、怪我をきっかけに柔道部を退部し、チアリーディングの男子チーム結成を目指すことになった大学生・晴希と、その仲間たちの青春を描いた朝井リョウの小説「チア男子!!」が原作。「Live Performance Stage」と銘打った舞台版では、「お客様一人ひとりが応援に“参加する”感覚がもてる客席参加型ステージ」をコンセプトにしたパフォーマンスが展開する。

ゲネプロでは、晴希（本田礼生）と幼馴染みの一馬（古田一紀）を中心に結成された男子チア部・BREAKERSの面々が華麗なアクロバットを次々と披露。2人は、溝口（平田雄也）やトン（皇希）、イチロー（才川コージ）、弦（福澤侑）、徳川（高野洸）と共に、友情を育みながらチアリーディングの技術を磨いていく。また前説では、舞台をより楽しむための“コール＆レスポンス”のレクチャーが行われるほか、本編終了後には、各々の特技を生かしたアンコールパフォーマンスが実施される。歌、ダンス、映像をふんだんに盛り込み、ジャンルレスに展開する伊藤マサミの演出に注目だ。

囲み取材には、BREAKERSのメンバーを演じる本田、古田、平田、皇希、才川、福澤、高野に加え、演出の伊藤が登壇。主演の本田は「Live Performance Stage」の冠に言及し、「生で体感するライブのよさを伝えられたら。あとはチアの魅力をお客さんに知ってもらえたらうれしいです」とコメント。本田と共にW主演を務める古田は「実際に観に来てくださいとしか言えないですね。ホント観に来てください！」と観客に呼びかけた。

ダンス甲子園での活躍で知られる皇希と福澤。皇希は「経験したことがないことや、経験すると思っていないことばかりで、悔しかったりうれしかったり、そんな現場でした」と稽古を振り返り、「そこで生まれた感情をチアを通して伝えられたらと思います」と抱負を語る。また福澤は「チアという形でファンの皆様に恩返しできるようにがんばるので、楽しみにしてください」と笑顔を見せた。

続く才川は「男子だからこそできるパフォーマンスを思い切りやりたいです。男だけの力を見せてやるぞ！」と力強く宣言。また平田は「普段お客様からエネルギーをいただいてお仕事させていただいているぶん、今回は『応援する』という形でお客様にエネルギーを還元できる。とても貴重な場だと思っています」と心境を明かした。

「イケメンと呼ばれる役をやらせていただくということで、プレッシャーも感じてるんですけど……」と朗らかに答え、周囲の笑いを誘ったのは高野。その後は一転して真剣な表情で「チアがあったからみんなと仲良くなれました。全員が一丸となって、千秋楽までケガのないように気をつけながら突っ走っていきたいです」と思いを語った。

本作の魅力を問われた伊藤は「20代の頃からずっと、こんな舞台を作ってみたいと思っていました」と構想を明かし、「すべては出会いだと思います。この出会いを大切にしながら作っていきたいと思ってここまで稽古してきました。『チア男子!!』は、演劇であってライブでもあるので、観るだけではなく、お客さん自身も参加して体感してもらえたら」と客席参加型ステージへの期待を煽った。

公演は12月18日まで行われ、千秋楽にはライブビューイングも実施される。なお本公演のDVDは2017年5月26日に発売予定。