bonobosが韓国のテレビに出演&ライブハウスで熱演

1

1

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 0 0
  • 1 シェア

bonobosのメンバーが7月8日に韓国を訪問。音楽番組出演のための公開録画ライブ2本と、ソウルのライブハウスでの2DAYS公演、計4本のライブを行った。

メンバーと観客の、独特のやりとりも楽しい。森本に「なっちゃんかわいい!」と日本語が飛べば、当の彼女は「コマウォヨ(ありがとう)」と、勉強中の韓国語で対応。また蔡が「韓国でぜひ(bonobosのCDを発売する)レーベルを作ってください」と言えば、ファンから「ケイ・ヤ・ク!」コールが。

メンバーと観客の、独特のやりとりも楽しい。森本に「なっちゃんかわいい!」と日本語が飛べば、当の彼女は「コマウォヨ(ありがとう)」と、勉強中の韓国語で対応。また蔡が「韓国でぜひ(bonobosのCDを発売する)レーベルを作ってください」と言えば、ファンから「ケイ・ヤ・ク!」コールが。

大きなサイズで見る(全4件)

「ライフ」でハンドクラップに応える観客たち。

「ライフ」でハンドクラップに応える観客たち。

大きなサイズで見る(全4件)

音楽番組「EBS space 共感」

今回bonobosが出演したのは、韓国の国営放送EBSによる音楽番組「EBS space 共感」。ジャズプレイヤーからインディーズロックバンドまで、ジャンルや知名度にとらわれず実力派ミュージシャンを紹介するこの番組は、韓国の若きミュージシャンにとってのひとつの登竜門にもなっている。

公開録画ライブの観覧は無料で、以前からbonobosを聴いていたファンのほか、聴いたことはないが未知のバンドをチェックしにきたという音楽好きも参加。両日ともに各170人前後の観客が、ソウル市江南区のテレビ局に集まった。

8日はリハーサル公演、9日は撮影用の本公演で、両日の曲目は同じだが、内容は通常のライブそのもの。SEが鳴り響く中、メンバー4人とサポートギタリストの木暮晋也(HICKSVILLE)がステージに登場すると、観客は拍手で応えた。

bonobosの音楽に初めて触れ、最初はおとなしく聴いていたリスナーも、「THANK YOU FOR THE MUSIC」でハンドクラップを求められれば、自然とこれに呼応。以降、従来のファンも初めての人も関係なく、bonobosのサウンドの波に飲み込まれ、思い思いに身体を揺らし、歓声を上げる。

アンコール曲の「Mighty Shine, Mighty Rhythm」では、コール&レスポンスの大合唱も。終演後はメンバー一同が、先頭の観客の握手やタッチに応えながら退場し、温かな余韻を残してライブの幕は閉じられた。

ライブハウス「空中キャンプ」

11日・12日のライブは、bonobosの訪韓をプロデュースした、ソウル市麻浦区のライブカフェ「空中キャンプ」にて開催された。彼らがここでライブを行うのはこれが2度目。空中キャンプは日本の音楽ファンが集まるコミュニティとしても活躍しており、これまでもさまざまなアーティストが彼らのラブコールにより韓国を訪れている。

ここでのライブはテレビ局とは異なり、会場に駆けつけた両日それぞれ70人前後の観客は以前からのファンが中心。バンド転換中に流れるbonobosの曲にあわせてすでに合唱が始まったり、「ボ・ノ・ボ!」コールが起きたりと、高まる興奮の中でライブはスタートした。

イントロのインスト曲からラストナンバーの「GOLD」まで、彼らの演奏はぐいぐいと熱を増していくが、観客の勢いも衰えることを知らない。先のライブ以上に手を振り、飛び跳ね、声を上げている。

そして中でも人気を集めていた曲のひとつが「あの言葉、あの光」だ。イントロが流れ出すと客席から「あのことばー!」と歓声が。日本人ならしっとりと歌に聞き入る場面で、韓国のファンは一緒に歌い出す。日本語の歌詞を覚えていることも驚きであり(歌詞カードを準備しているファンも)、好きな音楽を精一杯に楽しむ姿が、見ていて気持ち良い。

1時間30分のライブは、熱狂のうちに終了。「WE LOVE 空中キャンプ、WE LOVE ソウル!」という蔡忠浩(Vo,G)のシャウトがただの挨拶ではないことは、ステージを去る5人の満足げな笑顔からも十分に伝わってきた。

「ソウルでライブができて、たくさんの人が集まってくれたことが、とても不思議で、とてもうれしいです。みなさんがライブ中にすごい歌ってくれるのも、ぜんぜんいやな感じではなく。心を開いてくれるのが、とても居心地いい」と蔡。

また松井泉(Per)は「ライブ中に死んでもいいという瞬間を、今まで2回見ました。それは今回と前回の韓国ライブです!」とコメント。森本夏子(B)は「本気で歌って、踊って、笑って。こんな思い出をくれるのは韓国だけ」、辻凡人(Dr)は「韓国の人はとても温かく見守ってくれ、盛り上がってくれる。感動します」と、それぞれ熱く語ってくれた。

ライブ終了後はそのまま交流会に突入。サイン会や写真撮影の後、その場で打ち上げの席が設けられた。流れていたbonobosやフィッシュマンズなどの音楽に合わせ、参加者もメンバーも一緒になって踊り、歌う。ときには曲に合わせ蔡がドラムを叩き、木暮がギターを弾き、その他のメンバーが歌うという場面も。

韓国の小さなライブハウスならではの一体感に、bonobosを待ち焦がれていた韓国のファンはもちろん、日本からライブを観に来た人たちにとっても、この日は特別な一夜となった。

bonobosが韓国で出演した番組の放送は、およそ1カ月後になるとのこと。日本が生んだ音楽が、海外のリスナーの耳にも届き、広く愛されていくことを今後も期待しておこう。

(取材・撮影:清水2000)

「EBS space 共感」公開録音ライブ 7月8日・9日セットリスト

01. イントロ
02. Thank You, My Buddy!
03. オリハルコン日和
04. THANK YOU FOR THE MUSIC
05. ライフ
06. Standing There ~いま、そこに行くよ~
07. Beautiful
08. 天体のワルツ
09. sense of love
10. 光のブルース
11. ICON
12. GOLD
<アンコール>
13. Mighty Shine, Mighty Rhythm

空中キャンプ presents「すばらしくて NICE CHOICE」vol.6 7月11日セットリスト

01. イントロ
02. ファンタスキッス
03. オリハルコン日和
04. THANK YOU FOR THE MUSIC
05. ライフ
06. 今夜はGroove me
07. あの言葉、あの光
08. Cycle In Motion
09. Standing There ~いま、そこに行くよ~
10. Beautiful
11. sense of love
12. 光のブルース
13. ICON
14. GOLD
<アンコール>
15. 夏至にトカゲは
16. Mighty Shine, Mighty Rhythm

空中キャンプ presents「すばらしくて NICE CHOICE」vol.6 7月12日セットリスト

01. イントロ
02. Thank You, My Buddy!
03. オリハルコン日和
04. THANK YOU FOR THE MUSIC
05. ライフ
06. 果報者
07. あの言葉、あの光
08. 月よ来い
09. Cycle In Motion
10. 天体のワルツ
11. sense of love
12. 夏至にトカゲは
13. 光のブルース
14. ICON
15. GOLD
<アンコール>
16. Headphone Magic
17. Mighty Shine, Mighty Rhythm

この記事の画像(全4件)

読者の反応

  • 1

音楽ナタリー @natalie_mu

bonobosが韓国のテレビに出演&ライブハウスで熱演 http://natalie.mu/news/show/id/18657

コメントを読む(1件)

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 bonobos の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。