bonobos自主レーベルから「オリハルコン日和」発表
2009年2月16日 13:34 1
アルバムにはゲストミュージシャンとして、HAKASE-SUN、木暮晋也(ヒックスヴィル、トーテムロック)、武嶋聡(
また、5月6日からは全国ツアー「裸の錬金術師ツアー2009」がスタート。札幌KRAPS HALLを皮切りに、仙台、盛岡、宇都宮、横浜、長野、金沢、京都、福岡、熊本、広島、高知、大阪、名古屋、東京の計15都市での開催が予定されている。2月21日からはファンクラブ先行チケット予約、3月2日からはオフィシャルサイト先行予約が実施される。一般発売は4月5日より。
bonobos 蔡忠浩よりメッセージ
「オリハルコン日和」
オリハルコンというのはいわゆる希少金属の代名詞のようなもので、まぁ実際には存在しないんですが、大昔の科学者、錬金術師はどうも本気でコレに命をかけてたようです。バカバカしいといえばそれまで、ロマンがあるね~ポ~ッとなるにはちょっと大人になり過ぎましたでしょうか。去年の半ばからひたすら作曲-アレンジ-リハーサルの地獄車無限ループを繰り返していた我々bonobosですが、年が明けてようやく曲がそろいアルバムの全体像がうすらぼんやりと見えてきた近頃、ふと、錬金術ってこんな感じなんやろか、と思ったのでした。
一昨年から続いた新たな曲制作は、おかげさまで時間もたっぷりいただいたこともあり、改めて自分の書く詞やメロディー、和音の重ね方などを、それこそ非常に念入りに再検討する機会にもなりました。今回は短歌が起点となっておりまして、今までのやり方を捨て一から始めようと、この短歌という簡潔な"詩"を出発点とするアイデアを思いついた日に、僕はビールをしこたま空けました。わかりにくいでしょうか。なんというか、毎日思いつくような小さな音楽や言葉が、細胞分裂的にふくらんで一つの曲になるというよりは、全く別のところにある一見関係無さげな音や言葉、リズムなどが驚くほど強く引き合う力を持ってた!なんだこりゃ!って気がつけば目の前に新しい歌ができてる。とそんな風景が見えてしまったです。何首か作ってみた短歌は、作品の中では最早うっすらとしか残っていませんし、どの曲も実際はそんなにパッと簡単には出来てないんですが。はじめに作ろうとしたものが一体どんなものだったのか、果たして出来たものは一体なんなのか、オリハルコンが結局一体なんなのよって位わからないんですが、まぁ色々端折って相当いいよってことだけは言っときたい。
どんな場所で、どんな人に、どんな風に聴かれるのかわかりませんが、とにかく聴いた人が幸せな気持ちになってくれると嬉しいです。更にいうとその日がお天気だといい。あぁ今日はいい日和だなと、そんな風に思う場所でも流れるといいなー。
とつらつらとアルバムタイトルについて考えてみました。あと、たっぷりな時間をくれた人たちに感謝、全く皮肉でなく。そしてみんなありがとう。これからもよろしくです。
bonobos 蔡
リンク
- P-Vine Records - artist
- bonobos official website
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
音楽ナタリー @natalie_mu
bonobos自主レーベルから「オリハルコン日和」発表 http://natalie.mu/news/show/id/13433