なぜか綱引き大会に！宇宙人、夙川、エビ中の異色対バン

2012年6月1日 11:13 242 5 音楽ナタリー編集部

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5月23日にメジャー第1弾ミニアルバム「慟哭」をリリースした宇宙人が、このレコ発ライブとして5月31日に東京・赤坂BLITZで「西向く侍」を開催。ゲストにN'夙川BOYSと私立恵比寿中学を迎え、異色のスリーマンライブを繰り広げた。

宇宙人

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参加型企画「スター・LOVE・ウォーズ」の模様。

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私立恵比寿中学

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N'夙川BOYS

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会場が暗転してオープニングSEが鳴り響くと、客席で一斉にサイリュームが灯り、一番手として私立恵比寿中学が登場。1曲目「売れたいエモーション！」が始まると同時にステージから大量の銀テープが発射され、さらに天井からはメンバーと校長の似顔絵が描かれた偽札が撒かれ、早くも会場内は興奮状態となった。

以降も「ザ・ティッシュ～とまらない青春～」「仮契約のシンデレラ」と、彼女たちは元気いっぱいでハイテンションなパフォーマンスを立て続けに披露。「どしゃぶりリグレット」では柏木ひなたのソロパートでマイクの音が出なくなるハプニングがあったが、メンバーの素早いフォローで無事にライブが進行していた。

柏木が「ロックだとかアイドルだとか、そんなジャンル分けなんていらないよ！」と叫んで始まった「揚げろ！エビフライ」では会場中でタオルが乱舞。ラストの「放課後下駄箱ロッケンロールMX」ではブラストビートに煽られて観客も一斉にXジャンプをしていた。

続くN'夙川BOYSは、ミラーボールの光がキラキラと降り注ぐ中でロマンティックに「プラネットマジック」を熱唱。マーヤLOVEは会場を見渡して「赤坂BLITZ、めちゃくちゃデカいね！こんなところでライブできるとは！」と感動し、さらに直前のエビ中ライブでの柏木の発言を受けて「ジャンルなんて関係ない！そのとおりじゃないか！」と叫んだ。

その後、映画「スター・ウォーズ」のテーマが突然流れ、観客参加型企画「スター・LOVE・ウォーズ」がスタート。これは観客が2手に分かれて客席で綱引きをし、負けたチームが勝ったチームのために物販で缶コーヒーをもらってくるというもの。N'夙川BOYSのリンダdada率いるチームと宇宙人のドラマーわだまこと率いるチームが対決し、熱戦の末リンダdadaチームが勝利を収めた。

綱引き大会を終えてN'夙川BOYSのライブに戻ると、「物語はちと？不安定」で会場の興奮は最高潮に。シンノスケboysはギターを弾きながらクラウドサーフしたり、2階によじ登ろうとしたりと縦横無尽に暴れまわった。マーヤLOVEは客席のエビ中ファンに向けて「あの子たちはステージの上では笑顔で元気いっぱいにしてたけど、袖にはけた途端にぶっ倒れてました。俺はアイドルを観に行ったことはあまりないですけど、ロックンローラーが全力でやってぶっ倒れるのと何が違うんだと思いました。ナメてる奴も多いと思うけど、そんなの気にせずぶっ飛ばしてほしいです。あななたちもロックンローラーだと思う！」と檄を飛ばしていた。

そしていよいよこの日の主役、宇宙人のライブがスタート。まずはギターのこまつけんた、ベースのにいやひでひろ、ドラムのわだまことだけがステージに現れ、ミニアルバム「慟哭」のラストを飾るインスト曲「時計」が演奏された。薄暗い照明の中で、3人はプログレのような複雑なフレーズをひたすら演奏。しばらくしてボーカルのしのさきあさこも登壇するが、彼女はマイクの前でポーズを決めたまま棒立ちし、観客はその緊張感に満ちた光景をただただ見守っていた。

10分ほどかけて「時計」を演奏し終えると、以降はしのさきが電子楽器Qコードを弾きながら歌う「ファンタスチックヨーグルト」や、ファンキーでタイトな演奏の「コロネのおいしいぎょうざやさん」などが次々に披露された。しのさきは曲の最中にずっと不思議なハンドサインをしており、時折マイク用ディレイなどの卓上に置かれたエフェクターを操作。最後の曲「家の中以外away」では自分のパートを歌い終わると曲の最中ながらそのまま退場し、MCも一切なく、独自の世界観を貫いたままライブは終了した。