氣志團×The Mirraz、熱狂対バンはリスペクト合戦に

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氣志團の結成15周年およびメジャーデビュー10周年を記念した対バンライブシリーズ「極東ロックンロール・ハイスクール」の第23弾「~サーチアンドデスとロイとグローリアとアレとソレとコレと恋しさとせつなさと心強さと部屋とYシャツと私~ 氣志團 vs The Mirraz」が、11月16日に東京・Shibuya O-EASTにて行われた。

アンコールでのThe Mirrazと氣志團のセッション。関口塁(写真中央)のコスプレに注目だ。(撮影:小川舞)

アンコールでのThe Mirrazと氣志團のセッション。関口塁(写真中央)のコスプレに注目だ。(撮影:小川舞)

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10人が手をつないで挨拶したラストシーン。(撮影:小川舞)

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会場を熱狂に導いたThe Mirrazのライブ。(撮影:小川舞)

会場を熱狂に導いたThe Mirrazのライブ。(撮影:小川舞)

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氣志團も気合十分のパフォーマンスを展開した。(撮影:小川舞)

氣志團も気合十分のパフォーマンスを展開した。(撮影:小川舞)

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先攻を務めるThe Mirrazは、オープニングSEのレキシ「ペリーダンシング feat. シャカッチ」に乗せてゆっくりとステージへ登場。オーディエンスの大歓声に迎えられた畠山承平(Vo, G)は「よろしく」と一言挨拶し、1曲目「ハイウェイ☆スター」を奏で始めた。華やかで豪快なギターサウンドで、フロアの温度が急上昇したところで畠山は「氣志團、今日はありがとう」と、彼らを招いた氣志團に対して感謝の言葉を述べる。そしていきなり「忘れないうちに言っておくけど、1月25日にアルバムを出します」とニューアルバムのリリースを告知。オーディエンスからはどよめきと喜びの声が起こった。

その後は独特の浮遊感を漂わせる前半部から、サビで一気にフロアのテンションを上げた「アナーキーサヴァイヴァー」、畠山と佐藤真彦(G)の軽やかなギターイントロが印象的な「あーあ」と、ライブで人気のナンバーを立て続けに披露していく。ここで畠山は「アルバムの中から1曲やります」と、先ほどリリースを告知したニューアルバム「言いたいことはなくなった」に収録される新曲「だからボクのそばにいて」を披露。畠山の激しくも切ないボーカルに、会場中が聴き入った。

曲が終わると畠山は「もう1曲、新曲やります。『終わんナイトカーニバル』」と紹介し、氣志團の「One Night Carnival」のイントロをメンバー全員で鳴らし始めた。しかしこの“新曲”は、イントロと冒頭の「俺んとここないか?」というセリフを延々と繰り返すだけというもの。タイトでクールな演奏とユーモラスな演出のギャップに、会場からは笑い声が起こっていた。

後半戦では「僕はスーパーマン」「Check it out! Check it out! Check it out! Check it out!」「CANのジャケットのモンスターみたいなのが現れて世界壊しちゃえばいい」を連発し、オーディエンスを狂喜させる。会場の熱気がピークに近づいたところで「次の曲も新しいアルバムに入る曲です」と紹介し、新曲「I want u」を演奏する。ストレートで温かみのあるラブソングの後は、その流れを引いて「ハッピーアイスクリーム」へ。いよいよ彼らのライブも終盤に差し掛かり、多幸感に満ちた会場に向けて畠山は「次で最後です。行こうぜ、ピリオドの向こうへ(笑)」と語りかけ、「ラストナンバー」を演奏。アッパーなサウンドに乗せてモッシュの渦が巻き起こり、壮絶な盛り上がりのうちにThe Mirrazのライブが終了した。

後攻として登場した氣志團のライブは「ゴッド・スピード・ユー!」で幕を開けた。イントロでは微熱DANJIの3人が、星グランマニエ(G)と入れ替わりながらギターを弾くサプライズも披露。さらに「キラ キラ!」「Baby Baby Baby」と痛快なナンバーを連発し、会場のテンションを高めていく。序盤の恒例の挨拶で綾小路翔(Vo)に対し、KISSESから「カワイイー!」という声が飛ぶと、綾小路は「そんなことを人前で言うのは異常だ! 親御さんが厳しかったら大きな病院に連れて行かれるぞ! そういうときは『世間的にはどうだかわかんないけど、私たちにとってはカワイイ』って言うんだ!」と指導。また、メンバーそれぞれの挨拶では西園寺瞳(G)が「お前らの乾ききったハートを、ロックンロールという包帯で巻きしめてやるぜ!」と叫び、The Mirrazファンからも大きな拍手を浴びていた。

「恋人」では前回のゴールデンボンバーとの対バンから登場した、段ボール製のホットドッグとAIBO風メカドッグがステージに出現し、オーディエンスを笑わせる。続く「愛 羅 武 勇」のイントロで綾小路は「俺たちは今年でデビューして10周年です。みんなのおかげで10年ロックンロールやってます。ありがとう。必ずみんなに恩返しするんで、ビッグになって帰ってくるんで待っててください!」と熱く語り、その言葉を裏付けるように力強い歌声を響かせた。

中盤では白鳥松竹梅(B)の渋いベースソロから始まった硬派なナンバー「高校与太郎組曲 ~喧嘩ボンバー~」や、ランマがボーカルを取る「オールナイトロング」など、バラエティに富んだ楽曲を次々と披露。この「極東ロックンロール・ハイスクール」シリーズを通じて振り付けを大きく変化させた「俺達には土曜日しかない」では、綾小路と早乙女光(Dance & Scream)、微熱DANJIの動きに合わせて双方のファンがジャンプを繰り返していた。

「One Night Carnival」のイントロが鳴り響くと、フロアには大きな歓声が起こる。中盤で曲がブレイクすると、綾小路は「この曲をリリースして10年になります。最初は新宿JAMで、ほんの3人ぐらいの女の子が踊ってくれてるだけですごくうれしかった。そして今はこんなにたくさんの人が踊ってくれてる。でも俺はこの10年で、人間の欲望には限りがないことを知りました。あっちとあっちの人たちがおとなしくしてるのが見えちゃって……」と、歌っていないオーディエンスを指差し、半ば強引な合唱に導いた。

フロアの一体感がピークに達したところで披露された最後の2曲は「ゆかいな仲間たち」と「MY WAY」。「ゆかいな仲間たち」では、綾小路がメンバーそれぞれにボーカルを振る際に「桑田佳祐!」「長渕剛!」「さだまさし!」「和田アキ子!」とモノマネを無茶ぶりし、各々を困惑させていた。

アンコールで綾小路はThe Mirrazを知ったきっかけを「僕の友達の女の子が『すごいカッコいいバンドがいる』って紹介してくれたのが最初なんです。そしたら本当にカッコよくて『対バンしても勝てる要素が1つもない!』って思ったけど、その子に『逃げたな』って思われるのがイヤで対バンを申し込んだんです。でもその子に彼氏ができて……(笑)」と語り、双方のファンを笑わせた。そして恒例のセッションに向け、畠山をステージに呼び込む。ここで登場した畠山は、2003年に氣志團がイベント用に作ったというTシャツ姿。綾小路が「すごいレアなの着てるね!」と仰天すると、畠山は「ミイラズ始めて半年ぐらいの頃から、これ着て結構ライブやってたんですよ」と意外な経歴を明かした。

氣志團の演奏と畠山のボーカルで披露されたアンコールの曲は「Let's Go!」。「興奮して……(笑)」というランマがイントロを間違えるハプニングはあったものの、それぞれのパワーがぶつかり合う強力なセッションが展開された。曲の後半ではミイラのコスプレをした関口塁(Dr)がステージに飛び入りし、会場を沸かせる。最後は双方のメンバー全員がステージ上で手をつなぎ、オーディエンスに笑顔で挨拶をした。

氣志團 Presents 極東ロックンロール・ハイスクール

~10 PUNKS~ 氣志團 vs THE MODS
2011年11月21日(月)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00

~呼ばれて 飛び出て ジェジェジェジェイ!!~ 氣志團 vs J
2011年11月24日(木)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00

~さよならは11月のララバイ~ 氣志團 vs 吉川晃司
2011年11月29日(火)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00

~星と屑達のステージ~ 氣志團 vs 藤井フミヤ
2011年12月7日(水)東京都 Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年11月19日(土)

~三人の若者と六人のおじさんのすべて~ 氣志團 vs フジファブリック
2011年12月13日(火)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年11月26日(土)

~大きなフィートの木の下で~ 氣志團 vs 10-FEET
2011年12月14日(水)東京都 LIQUIDROOM ebisu
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年11月26日(土)

~おれがあいつであいつがおれで~ 氣志團 vs DJ OZMA
2011年12月21日(水)東京都 Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年12月3日(土)

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