今回のツアーは、4月に発売された最新アルバム「The Apples」を携えて行われているもの。NHKホールでのライブはちょうど後半戦に差し掛かった頃とあって、吉井曰くバンドのモードは「あたたまっている」状態。満員のオーディエンスは吉井の歌声とパフォーマンス、そして手練のバンドメンバーたちが紡ぐパワフルなアンサンブルに酔いしれた。
2日目のライブの構成は、「The Apples」の収録曲を中心に置きつつ、過去のシングル曲やTHE YELLOW MONKEY時代の名曲を取り入れたバラエティに富んだ内容に。会場は終始盛り上がりを見せ、中でもイントロでどよめきが起こった「球根」、吉井がマイクを両手で包みこみ祈るように歌った「LOVE & PEACE」など、強いメッセージが込められた楽曲では、観客は息を飲んでステージを見つめた。
13年ぶりのNHKホールでのライブということで、吉井の気合も十分。演奏中には何度も笑顔を見せ、客席を駆けまわる一幕もあった。MCでは「ヤバい最高だ! ホント、今日楽しいです」と語る一方、東日本大震災やその影響で中止となってしまった東北公演について触れ「年内に行けなかったところに必ず行きます。今日のライブで素晴らしいパワーを預かったので持っていきます」と宣言した。
さらに「3月11日以降、当たり前だったことが、当たり前じゃなくなって」「自分は歌うことしかできなくて。でも今回ツアーを回りながらみんなの笑顔を見て、アーティストとしてそういう人生を全うしようと思いました」と自身の決意を明かす。その言葉にオーディエンスは大きな拍手と声援を贈った。
なお「Flowers & Powerlight Tour 2011」は、6月30日、7月1日の東京・国際フォーラムホールAを経て、7月3日に宮城・仙台 Rensaにて千秋楽を迎える。
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音楽ナタリー @natalie_mu
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