「メロン記念日でした!」幸せな10年を経て第2の人生へ

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メロン記念日が昨日5月3日、中野サンプラザにてラストライブ「メロン記念日 FINAL STAGE "MELON'S NOT DEAD"」を開催。10年2カ月と14日間におよんだ長い歴史にピリオドを打った。

あたたかい“ヲタもだち”の声援に包まれながら、最後まで全力で駆け抜けたメロン記念日の村田めぐみ、柴田あゆみ、大谷雅恵、斉藤瞳(写真左から)。この4人だからこそ生まれた数々の奇跡を残し、その歴史に幕を下ろした。

あたたかい“ヲタもだち”の声援に包まれながら、最後まで全力で駆け抜けたメロン記念日の村田めぐみ、柴田あゆみ、大谷雅恵、斉藤瞳(写真左から)。この4人だからこそ生まれた数々の奇跡を残し、その歴史に幕を下ろした。

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最後のステージは全29曲、3時間を超える長丁場となった。終演後の会場には、客席に向け深々と頭を下げながら「10年間の熱い青春を、ありがとうございました!」と感謝の思いを声にするファンの姿も。

最後のステージは全29曲、3時間を超える長丁場となった。終演後の会場には、客席に向け深々と頭を下げながら「10年間の熱い青春を、ありがとうございました!」と感謝の思いを声にするファンの姿も。

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2000年2月のデビュー以来、多くのアイドルグループとは一線を画した独特のスタンスで活動してきたメロン記念日。ことモッシュ&ダイブが巻き起こるほどの激しいライブはアイドルとして異例で、それゆえ多くの熱狂的なファンを生んだ。そんな彼女たちのラストライブとあって、会場内は開演前から異常な盛り上がり。予定時刻の19:00を10分少々過ぎた頃、ついに最後のステージが幕を開けた。

「メロン記念日のテーマ(OP)」が流れる中、スクリーンには歴代のライブで使用されたロゴマークが写し出される。そして4人がゆっくり姿を現すと、オルガンの音がフェードイン。1曲目は2002年のシングル「香水」だ。続けて「夏の夜はデインジャー!」を歌うと、この日最初のMCへ。斉藤瞳、大谷雅恵、柴田あゆみ、村田めぐみが順に挨拶し、村田が「今日はメロンとヲタもだちの頂上決戦です!」と宣言すると、客席からは怒号にも似た歓声が沸き上がった。

前半戦では初期のアッパーなナンバーを畳み掛け、中盤には「赤いフリージア」「アンフォゲッタブル」「青春・オン・ザ・ロード」など緩急をつけたセットで会場を盛り上げる。また、途中に挟まれたトークコーナーでは、ブログに寄せられた質問を入れた赤いポストを用意し、メンバーがそれらの質問に直接回答した。自由闊達なトークで作り出された解散当日とは思えないユルい空気は、まさにメロンならでは。

「DON'T SAY GOOD-BYE」でスタートした後半戦は、疾走感あふれるナンバーを連発。会場内はいっそう熱を帯びていき、代表曲「This is 運命」で一気に爆発。そしてメンバー全員がタオルをほっかむり状にかぶり暴れ回る「ピンチはチャンス バカになろうぜ!」、タオル回しが定番となったキラーチューン「さあ、早速盛り上げて 行こか~!!」で大盛り上がりのまま本編は終了した。

アンコールの声に応えてふたたびステージに登場した4人は、デビュー曲「甘いあなたの味」を10年前の自分たちが写し出されたスクリーンをバックに熱唱。しっとりと歌った「サクラ色の約束」のあとは、涙も見せずカラッとした表情で場内を見渡し、あらためて1人ひとり、10年間の感謝の思いを語り始める。

「やっぱり涙はいらなかったね」と笑顔で話すボーイッシュ担当・大谷は「すべてを出し尽くして終わるので何の不安もないですよ。メロン記念日を好きでいてくれて本当にありがとう」とコメント。沸き上がる「雅恵!」コールには、異常に盛り上がる「ド・ド・ド・ドスケベ!」コールで応えた。ナチュラル担当・柴田は「正直、今も(解散の)実感がありません。みんなの笑顔を見てるうち、これ夢なんじゃないかなって。ホントはここで泣いてる予定だったんですよ(笑)」と話し、トークがスベった瞬間に照明係がスポットライトを消すというチームワーク芸「スベリ芸」を最後に披露。そしてメルヘン担当・村田もいつもどおりのちょっと不思議なコメントの最後に「フレー! フレー! ヲタもだちー!」とエールを送り、最後にセクシー担当・斉藤が「この4人で10年やりきれたことを誇りに思います。メロン記念日人生、幸せでした!」とリーダーらしく締めくくった。

そして「メロン記念日の曲が、メロン記念日の存在が、みなさんの心の中から消えないように祈りながら歌います」と「ALWAYS LOVE YOU」を歌い上げ、アンコールは終了。それでも会場の熱気は収まらず、ふたたびアンコールの声が上がる。みたびステージに現れた4人は、ここでそれぞれの今後について明かした。

「やっぱり歌が好きだし、今まで以上にたくさんの人の心を動かしていきたい」という柴田と、「自分の言葉で歌いたい。アイドルは今日までで終わりですよ。私はアーティストになりたいもん」と語った大谷は、それぞれ近い将来、歌手としての活動を再開させることを約束。しかし斉藤は「私はメロン記念日以外で活動するつもりはないので、今日限りでステージを降ります。これからはみんなや後輩たちを応援する立場です」と引退を表明した。また、村田は「好奇心旺盛な性格なので、今後の打ち合わせをするたびに違う目標を言ってたんですけど(笑)、私はやっぱり表現することが好きなようです。幸せな10年だったので、これを超えていかないといけない。表現者としてがんばれたらいいなと思っているので、ご支援お願いします!」と次の目標に向けてすぐに動き出すことを約束した。

「私たち、一生メロン記念日です。これから第2の人生が始まるけど、みんなも『メロン記念日のヲタだった』って気持ちを忘れないで。本当にありがとう。メロン記念日でした!」という挨拶に続き、ラストナンバーとして歌われたのは、1stアルバム「1st Anniversary」収録のバラードソング「Endress Youth」。観客席の全員がメロン色のサイリウムを点灯させるというサプライズ演出には、ここまで笑顔だった4人も思わず目に涙を浮かべてしまう。

最終的には感傷的なムードに包まれたラストライブとなった……が、ここですんなり涙のままで終わらないのがメロン記念日。スクリーンにエンドロールが流れ、客電が灯された後に、突然「このままじゃまだ終われないよ!」という斉藤の声が響くと、ふたたび「This is 運命」のイントロが流れ始めた。これぞメロン記念日、と言わんばかりの熱唱で大団円を迎え、最後のステージは終了。幕が下りたあとも4人は「ありがとうございました!」と感謝の思いを届けていた。

なお、7月14日にはこのライブの模様を収めたDVD「メロン記念日 FINAL STAGE "MELON'S NOT DEAD"」がリリースされる。参加できなかった人は楽しみにしておこう。

「メロン記念日 FINAL STAGE "MELON'S NOT DEAD"」セットリスト

~オープニングSE:メロン記念日のテーマ(OP)~
01. 香水
02. 夏の夜はデインジャー!
~MC~
03. ガールズパワー・愛するパワー
04. さぁ!恋人になろう
05. 夏
06. 遠慮はなしよ!
~MC~
07. 赤いフリージア
08. アンフォゲッタブル
09. 恋の仕組み。
10. LEATHER
11. かわいい彼
12. 電話待ってます
13. sweet suicide summer story
14. 青春・オン・ザ・ロード
~映像「メロン記念日 ライブの歴史」~
15. DON'T SAY GOOD-BYE
16. 愛だ今すぐROCK ON!
17. ロマンチックを突き抜けろ!
18. ALL AROUND ROCK
19. キスして欲しい
20. お願い魅惑のターゲット
21. メロンティー
22. This is 運命
23. ピンチはチャンス バカになろうぜ!
24. さあ、早速盛り上げて 行こか~!!
<アンコール>
25. 甘いあなたの味
26. サクラ色の約束
~MC~
27. ALWAYS LOVE YOU
<ダブルアンコール>
28. Endress Youth
<トリプルアンコール>
29. This is 運命

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うすやま @usuqui

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