本日4月23日、ToshIがホームオブハート被害対策弁護団長、紀藤正樹弁護士らとともに都内で記者会見を開催。被害者側とのやり取りや、今後のToshIと被害者による活動予定などについて語った。
ToshIはホームオブハート在籍時にほとんど収入を得られなかったことなどから膨大な借金を背負い、今年1月6日に破産。1月18日に行われた記者会見ではホームオブハートやソロ活動のプロデュースを務めてきたMASAYAこと倉渕透および妻・守谷香との決別を宣言した。また2月25日には、これまでのソロ活動を締めくくる「さよならコンサート」を赤坂BLITZで開催し、今後に注目が集まっていた。
この日の会見には紀藤弁護士のほか、ToshIの代理人・河合弘之弁護士、ホームオブハートの被害者でToshIの個人事務所・トシオフィスの元スタッフ山本ゆかり氏、被害対策弁護団事務局長の山口貴士弁護士が同席。会見冒頭ではToshIが会見の目的を、ホームオブハート側が真実と異なる主張を未だに続けていることで新たな被害者が出ることを防ぐため、施設内にいる人々や子どもたちに社会復帰してほしいと伝えるため、倉渕・守谷の両人に被害者への賠償を求めていくため、と説明した。
ホームオブハート在籍時にはToshIから名誉棄損等で訴えられたこともある紀藤弁護士は、今回の共同会見に至った経緯を説明した。前回の会見を経て1月28日にToshIと紀藤弁護士が会い、その後6回にわたって会見。この中で山本氏をはじめとする被害者にToshI本人が謝罪したことを明らかにした。「ホームオブハートの悪質な部分は、被害者に勧誘させて新たな被害者を作り、被害者も加害者の立場にしてしまうところです。みなさん被害者でありながら加害者でもあるという苦しみを持っていました。これまでの訴訟を通じていろいろな思いはありましたが、その間の事情も含めてToshIさんが真摯に対応されたため、お互いの苦しみを共有することができ、いろいろな意味で協力していくことになりました」と、両者がお互いの立場を理解し合ったことを語った。
また、山本氏は自身とToshI、ホームオブハートとのかかわりについて説明。ToshIの個人事務所・トシオフィスの手伝いをしたことから始まり、2001年にセミナーの受講を始め、2003年に辞めたことを語り「そのときToshIさんが発表していたきつい言葉の数々には非常に心を痛めました」と、当時の思いを赤裸々に告白した。一方「ToshIさんが勇気をもって決別され、みなさんの前ではっきりと言葉にして語ったことは本当に大きなことです。その影響もあって、私たちも長年戦ってきたホームオブハートとの裁判で和解ができました」と話し、彼の決断を称えた。
会見後半では紀藤弁護士と山本氏が、ホームオブハートが現在も関連サイトでToshIを広告塔として商品の販売や勧誘を行っていることを糾弾。また、ホームオブハート施設内での倉渕とセミナー参加者の女性たちによる生活の状況についても、実際に裁判所に証拠として提出された図面をもとに詳しく説明した。
会見後の質疑応答では、ToshIがホームオブハートの被害者と会って謝罪したときの様子を説明。訴訟を起こされた当時の自身の言動について「非常にひどい言葉の暴力を被害者の方々に投げつけてしまいました。今読んでも恐ろしいです。本当に申し訳なかったと謝罪しました」と語った。現在ToshIは破産手続き中のため、訴訟を起こす権限がないことも話し「今後については紀藤先生と話し合っています。いずれはクリアな形で、公の場でちゃんと伝えていきたいと考えています」と、今後ホームオブハート側や倉渕・守谷の両人に対して訴訟を起こす可能性も示唆。さらに「今回の件については書籍という形でまとめて、いろんな意味でも真実を明らかにしていきたい」と出版計画についても明かした。
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Otsuka Daisuke @amaguribouzu
18年前、今や出ずっぱりの紀藤弁護士と最近は音楽バラエティーの常連・ToshIは“洗脳”裁判で争っていた。
その後、和解時のToshIの代理人は、東電訴訟や熱海・伊豆山土石流災害代理人の河合弘之弁護士。
その3人がこの時期、それぞれにメディアを賑わせている世界の不思議。
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