ウルフルズ、サンボ、BAWDIES国技館で計32曲熱き競演

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3月16日、東京・両国国技館にてTHE BAWDIESサンボマスターウルフルズが出演するライブイベント「uP!!!SPECIAL MUSIC COMPLEX 2014,Spring」が開催された。ウルフルズにとってはこれが活動再開後初のライブイベント出演となった。

アンコールを終え挨拶するウルフルズとサポートキーボーディストの浦清英。

アンコールを終え挨拶するウルフルズとサポートキーボーディストの浦清英。

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サンボマスター

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THE BAWDIES

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熱いソウルを持つバンド3組の競演が実現したこの日のイベント。トップバッターを飾ったのは3組中もっともキャリアの若いTHE BAWDIESで、彼らは「1-2-3」から勢いよく演奏を始める。ROY(Vo, B)は「今日はウルフルズの復活祭でしょ!? めでたいことなんだからみんなで振り切って楽しんだらいいんじゃないですか!?」と盛り上がりを先導する。バンドはライブで定番のナンバーに加え、カバーアルバム「GOING BACK HOME」のリード楽曲「SHAKE A TAIL FEATHER」や、TAXMAN(G, Vo)がメインボーカルを務める「TAKE A CHANCE」を披露。最後はTHE BAWDIESの誇るライブアンセム「YOU GOTTA DANCE」を投下し、場内全員のジャンプで国技館を揺らした。

続くサンボマスターは、ゴダイゴ「MONKEY MAGIC」が出囃子として流れる中スタンバイ。山口隆(Vo, G)は「オイおまえら準備はいいかコノヤロー! ウルフルズ早く出てこないかなとか思ってるだろ、ここはちょっと力抜こうと思ってるだろ! 力抜くのは許さねえー!!」とのっけから大声を張り上げ、「ミラクルをキミとおこしたいんです」「未練は残さず踊るつもりだ」といった熱いナンバーを繰り出していく。

自身もウルフルズのファンである山口は、恒例の「ロックンロール! ロックンロール!」コールの代わりに、この日は「サンコンのファン! サンコンのファン!」という新たなコールを多用。サンボマスターのライブ中に、オーディエンス全員が拳を突き上げ「サンコンのファン!」コールを叫ぶという異様な光景が繰り広げられた。そして山口は「俺はウルフルズを観てロックンロールは死んでねえって思ったんだよ。おまえのロックンロールは生きてんのか、死んでんのか!? THE BAWDIESのロックンロールと、サンボマスターのロックンロールと、君のロックンロールと、そして僭越ながらも、復活したウルフルズのロックンロールに捧げます」と話して渾身の「ロックンロール イズ ノットデッド」を届けた。

そしてステージにはウルフルズが登場。彼らが本格的なライブ復帰の場で1曲目に選んだのは「ええねん」。「何も言わんでも ええねん」という歌詞から始まるこの曲に場内はワッと沸き立ち、「ええねん!」という合いの手の声がこだまする。さらに大ヒット曲「バンザイ~好きでよかった~」を聴かせたあと、トータス松本(Vo)は「ウルフルズでーす!」と最初のMCを届け「大きな声で『ウルフルズでーす!』って言えるのがうれしいですね」と笑顔を見せた。

またこの日のTHE BAWDIES、サンボマスターのパフォーマンスを楽屋で観賞していたという彼は、自分たちの復活を心から喜びリスペクトを送ってくれた2組に感謝を述べて、「もう二度と活動を止めたりしないように」と宣言した。続けてバンドは、新曲「どうでもよすぎ」「ヒーロー」のほか「びんぼう'94」「かわいいひと」「サムライソウル」「笑えれば」「借金大王」「愛がなくちゃ」と惜しみなく名曲を連発。場内は曲が始まるごとに喜びの歓声に包まれる。

メンバー紹介では、「順番どうやったっけ?(笑)」とひさびさの空気を漂わせながらも1人ひとりマイクを通してファンに復活の喜びを語った。“ミスタースマイル”ことウルフルケイスケ(G)は「お待たせ! こんなにたくさん集まってくれてうれしいです。THE BAWDIESに感謝、サンボマスターに感謝、何よりもみんなに感謝!」とコメント。サンコンJr.(Dr)は「この4人でまたこうやってライブができることが本当にうれしいですね」、活動休止中に「ジョン・B・チョッパー」から改名した“ミスターファンシー”ことジョンB(B)は「僕もこの4人でまたやれてうれしいです。なんかドキドキしますね。それがすごいいいなと思います。これからもよろしくお願いします」と口にする。そして最後に紹介された“魂揺さぶる男”ことトータス松本は、「言いたいことはあるようなないような……今こうやって音を出してること、もうそれがすべてなんかなと思います」と話した。

代表曲「ガッツだぜ!!」で最高潮の盛り上がりを見せてライブ本編は終了。その後アンコールを呼ぶ「AAP(アホアホパワー)」コールが起こり、ウルフルズは「バカサバイバー」で再登場する。バンドの持ち味であるソウルフルでハッピーなロックンロールを十二分にファンに届けた彼らは、ライブの締めとして恒例の「いい女」を最後に演奏した。そしてトータスの呼びかけに合わせてオーディエンスとワンマンライブでおなじみのコール&レスポンス。「俺たちは!?」「ウルフルズ!」「君たちは!?」「お客!」「ここは!?」「両国国技館!」「合い言葉は!?」「AAP!」という声が国技館に鳴り響き、ウルフルズの完全復活を飾った「uP!!!SPECIAL MUSIC COMPLEX 2014,Spring」は幕を閉じた。

なお、このイベントの模様は4月19日(土)にスペースシャワーTVにて90分にわたってオンエアされる。

「uP!!!SPECIAL MUSIC COMPLEX 2014,Spring」
2014年3月16日 両国国技館 セットリスト

THE BAWDIES

01. 1-2-3
02. IT'S TOO LATE
03. ROCK ME BABY
04. SHAKE A TAIL FEATHER
05. HOT DOG
06. TAKE A CHANCE
07. LEMONADE
08. I'M IN LOVE WITH YOU
09. EMOTION POTION
10. YEAH
11. JUST BE COOL
12. YOU GOTTA DANCE

サンボマスター

01. 世界をかえさせておくれよ
02. ミラクルをキミとおこしたいんです
03. 未練は残さず踊るつもりだ
04. そのぬくもりに用がある
05. 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
06. できっこないを やらなくちゃ
07. ロックンロール イズ ノットデッド

ウルフルズ

01. ええねん
02. バンザイ~好きでよかった~
03. どうでもよすぎ
04. びんぼう'94
05. かわいいひと
06. サムライソウル
07. ヒーロー
08. 笑えれば
09. 借金大王
10. 愛がなくちゃ
11. ガッツだぜ!!
<アンコール>
12. バカサバイバー
13. いい女

スペースシャワーTV「LIVE SHOWDOWN uP!!!SPECIAL MUSIC COMPLEX 2014,Spring」

2014年4月19日(土)20:00~21:30

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読者の反応

サンボマスター山口 @yamaguchi_SBM

音楽やれよって話ですよね(笑)RT @asozan_daifunka: すべり知らずのMCに感心しました!RT @観てくれてありがとうございます! RT @asozan_daifunka http://t.co/RQ9haQmNrt #サンコンのファン という新たなコールを多用

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