同公演はスガ1人の弾き語りを中心に展開されるもので、楽曲もアンサンブルも、バンドを携えて行われる普段のライブとはひと味異なる雰囲気が楽しめる内容。この日はデビュー17周年記念日ということもあり、祝福ムードも入り交じる特別な一夜となった。
ライブの前半でスガは、オープニングを飾った「サナギ」を皮切りに、「アイタイ」「傷口」などミディアムテンポのナンバーを情感豊かに歌い上げ、オーディエンスをうっとりと酔わせる。時にはストリングスカルテットを交え、素朴な弾き語りと繊細なストリングスとの贅沢な共演で魅せた。
合間のMCでは「今日は僕のデビュー17周年記念日でございます」「いつもは激しいライブでお客さんを煽ってるんだけど、今日はお客さんとの1対1な感じで、アダルトメニューをお送りしますのでよろしくお願いいたします」と述べ、DJセットやエフェクター、サンプリングマシンなど自身がステージ上で使っている機材を実演を交えながら丁寧に紹介。DJセットについては「あまりやりすぎるとカラオケじゃないかって思われるので、ちょいちょいね」と観客を笑わせる。サンプリングマシンを紹介する際には、ボイスパーカッションをサンプリングしながらなめらかに「夜明けまえ」へとつなげ、観客を惹き付ける一幕も。続けて「風なぎ」を弾き語りでゆったりと歌い上げた。
中盤ではミニアルバム「ACOUSTIC SOUL」からの楽曲や、新曲「LIFE」などを立て続けに披露し、最新のスガサウンドをオーディエンスに直接届ける。ここまで観客は着席したままでライブを楽しんでいたが、「午後のパレード」のイントロが鳴ると自然と立ち上がり、手拍子をしながらスガと一緒に歌い始め一体感を作り出した。
その後、本編は「Re:you」で終了したが、観客は熱烈にアンコールを求めスガをステージに呼び戻す。彼は「変な気分です。17年何してきたんだろうって。このまま20周年になるのかもしれないけど。後ろを見ずにやってきましたので……」としみじみと自身の軌跡を回顧。そして代表曲とも言える「愛について」をアコースティックギターによる弾き語りで熱唱し、デビュー17周年記念日を穏やかに締めくくった。
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