HAPPY BIRTHDAY、迫真演技も光ったO-EAST「大感謝祭」

HAPPY BIRTHDAYが12月3日に東京・TSUTAYA O-EASTにてワンマンライブ「HAPPY BIRTHDAY 大感謝祭2013」を開催した。

きさ（Vo, G）の声帯嚢胞治療のためライブ活動を一時休止するなど、2013年は紆余曲折もあった彼女たち。しかし、ひさしぶりのワンマンライブとなった「大感謝祭2013」では元気な姿をみせ、エネルギッシュなパフォーマンスでファンを安心させた。

この日の公演ではライブパフォーマンスと、劇団ロ字ックの川原真衣、小野寺ずる、日高ボブ美とともに織り成す芝居を交えたコラボステージを展開。ブスの女性たちの葛藤を描いた芝居のストーリーに沿う形で、「アイプチコンプレックス」「魔法のタイムマシン」といったHAPPY BIRTHDAYの新旧のナンバーが演奏された。

きさとあっこ（Dr）はライブパフォーマンスと並行して、劇団ロ字ックの面々に負けぬ迫真の演技でオーディエンスの視線を釘付けに。きさはコンプレックスだらけの女性を懸命に演じ、あっこはハイテンションなキャラクターを熱演。時に笑いを、時に涙を誘う2人の演技に、観客は大きな拍手を送る。

ライブの後半では、きさができたての新曲を弾き語りでしっとりと披露する場面あれば、あっこが尾崎豊の「卒業」を熱唱する一幕も。さらにはキャストも呼び入れて、オリジナルのラップが披露されると観客は大盛り上がり。ディスコ調の明るいサウンドに乗せて「ブス」を連呼する新曲「ダイヤモンドブス」では、オーディエンスは拳を突き上げて「世の中全員だいたいブス！」と叫び、奇妙な一体感がライブハウス内に生み出される。そして「ブスでも笑って前を向いて生きていかなきゃ」というHAPPY BIRTHDAYらしいメッセージが伝えられ、ライブ本編は大団円を迎えた。

アンコールでは観客と再会を約束するように「K」を心を込めて披露したきさとあっこ。最後に2人はステージ上で強く抱き合うと、泣き笑いの表情で「ありがとうございました！」と集まったファンに感謝の思いを伝えた。

HAPPY BIRTHDAY「HAPPY BIRTHDAY 大感謝祭 2013」
2013年12月3日 東京都 TSUTAYA O-EAST セットリスト

01. アイプチコンプレックス
02. 魔法のタイムマシン
03. 愛のパレード
04. 恋暴動
05. DAIKIRAI-DAISUKI
06. PMS
07. しゃかいのごみのうた
08. あの子の彼氏
09. こうやってまた君に嫌われる
10. 新曲
11. ラップ
12. ダイヤモンドブス
13. イチャイチャチュッチュキャピキャピラブラブスリスリドキドキ
14. 目を開けて
＜アンコール＞
15. こころの王様
16. K