「『3月のライオン』“人生を闘うものたち”トークショー付き前編・後編イッキ見上映会」が本日5月1日に東京・新宿バルト9にて開催され、キャストの
羽海野チカのマンガをもとにした「3月のライオン」2部作は、神木扮する17歳のプロ棋士・桐山零が、3姉妹との交流やライバル棋士たちとの対局を通じて成長するさまを描いた作品。中村と尾上は、それぞれ先輩棋士の三角龍雪と松本一砂を演じた。
本編上映後にキャスト3人が登場。前後編を続けて鑑賞したファンへ、神木はまず「皆さん、お疲れ様でした」とねぎらいの言葉をかける。そしてゲストの澤がステージに上がると、3人は緊張した面持ちに。零に自身を重ねたという澤が、映画の感想を「幼少期からサッカー一筋でやってきて、家庭の問題や戦い続ける難しさなどがあった。そして最後、やり続ける先に見えるものっていう部分も重なって、楽しく観させていただきました」と述べると、神木は「がんばってきてよかったなと思います。本当にありがとうございます」と何度も何度も頭を下げた。
チームプレーの大切さに関する話題では、神木が「3人でのシーンは、この2人が毎回違うアドリブで僕を笑わそうとしてくるですよ! でも僕は役的に笑っちゃいけないので、がんばって聞かないようにしてたんです」と告白。中村は「台本を読んだとき、みんな神木隆之介の子犬のようなかわいらしい笑顔が見たいかなと思って……」と反論するが、神木は「笑っちゃいけないんだよ!(笑)」と言い切った。
「人生を懸けた瞬間は?」という質問に、澤は2011年のドイツ女子ワールドカップでの決勝戦と回答。すると尾上は「フィールドに立ったときはどんな気持ちなんですか?」と前のめりに問いかける。澤は「まず青いユニフォームに袖を通したときに鳥肌が立つんです。それから国歌を聴くと、もっとゾクゾクします」と答え、3人から尊敬の眼差しを受けた。
同じく人生を懸けた経験を聞かれた中村は、学生時代サッカー部に所属していたことから、中学生最後の大会を回想。「練習をがんばってたら、左足首の靭帯を切っちゃったんですよ。なんだかわかんないけど、ささみを食ったら治るんじゃないかと思って……いっぱい食いました」と振り返る。しかし完治を目前にしてチームが負けてしまったそうで、「その次の日病院に行ったら『治ってます』って言われて(笑)。だから、けがを治すことが人生を懸けた闘いでしたね。ささみに人生を懸けた男です」と自虐的に話した。
同じ質問に対して神木は、先日尾上とタッグを組んで挑んだプロ棋士・加藤一二三との特別対局を挙げる。「将棋界以外の人が加藤一二三先生と勝負することなんてないですし……もうね、困ったよね!」と振ると、尾上も「困ったね」と賛同。対局中は相談禁止だったことから、「態度とかじゃなくて、盤上で失礼があっちゃいけないってことにすごく気を付けてた」と言う神木に、尾上は「僕は神木くんの心を読むのにも人生懸けてたよ?」と返した。
最後に澤が「皆さん背負うものがあるはずなので、この映画に共感する部分もたくさんあると思います」と挨拶すると、神木は「まるで出演者のような宣伝を……ありがとうございます!!」と恐縮気味。そして神木が「闘うすべての皆さんの後押しができるような作品になっていたらいいなと思います。外、雨が降っていないといいですね。気を付けてお帰りください」と丁寧に観客を気遣い、イベントを締めくくった。
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
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