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「3月のライオン」撮影レポ、主演・神木隆之介は「原作ファンがもっとも望んだ俳優」

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主演の神木隆之介(左)と、監督の大友啓史(右)。

主演の神木隆之介(左)と、監督の大友啓史(右)。

神木隆之介が主演を務める「3月のライオン」の撮影現場に映画ナタリーが密着した。

羽海野チカの同名マンガを原作とする「3月のライオン」は、17歳のプロ棋士・桐山零が、3姉妹との交流や、ライバル棋士たちとの対局を通じて成長していくさまを描いた作品。神木のほか、共演者には有村架純、倉科カナ、清原果耶、佐々木蔵之介加瀬亮伊藤英明、豊川悦司、前田吟、高橋一生、中村倫也らの名が並ぶ。監督は「秘密 THE TOP SECRET」「ミュージアム」「るろうに剣心」シリーズの大友啓史

この日は、東京都内のホテルにて獅子王戦挑戦手合の大盤解説シーンが撮影された。ホテルの広間入り口付近には、加瀬扮する宗谷冬司と佐々木演じる島田開の写真があしらわれたポスターやチラシ、島田の名と「臥龍鳳雛」、宗谷の名の横に「寂光」と書かれた色紙などが並ぶ。

壇上の大きな将棋盤の前には、制服に身を包んだ桐山零役の神木、和服姿の現役最年長棋士・柳原朔太郎役の斉木しげるの姿が。そのほか後藤正宗役の伊藤、スミスこと三角龍雪役の中村らキャストたちや、島田の地元・山形からはるばる会場にやってきた応援団役のエキストラなど総勢200人以上が集った。

解説に使用する対局シーンがモニターに映し出される中、神木と斉木は指導担当のプロ棋士とともに「この駒がここに動いたら、次の手は……」と盤上の駒を動かしながら流れを確認。カメラが回ると、神木は斉木の解説に合わせて真剣な面持ちで駒を置いていく。また観客たちが島田の負けを感じ始め、桐山が「ちょっと待ってください! まだ終わってません!」と叫んだあとに会場を出て行くシーンでは、神木は狭い通路を何度も全力疾走。大友から演技指導が飛ぶと、神木の「はい!」という元気な声が響いた。

神木をキャスティングした経緯について、プロデューサーの谷島正之は「原作ファンがもっとも望んでいた俳優」と語る。神木はもともと将棋好きの祖父の影響で幼少期から将棋に親しんでいたが、本作の出演にあたりプロ棋士に指導を受けながら指し方の練習を積んだという。ほかの俳優たちも同様に特訓を重ねたといい、谷島は「その難しさにみんな最初は驚き焦るんですよ。特に加瀬亮さんの入れ込みようはすごくて、先生たちに『将棋がうまくならなくていいんです。いかに美しく、プロとしての指し方ができるかを教えてほしい』と。殺陣の稽古とまったく同じで、やればやるほどうまくなるし馴染んでいくんです」と明かす。

また「この原作を映画化したいと思ったのは、原作コミックの4巻が発売された2010年の春」と話す谷島は「そのときにすぐ浮かんだのが大友監督で、その思いは6年を経てより一層強くなっていきました」と続ける。そして「大友監督には『残酷な話にしてください』と言いました。人間には苦しみと幸せが永遠にへばりついて離れない。生きることは力がいるんだというのが原作の感動したポイントでした。観る者を八つ裂きにするような残酷な映画にしたいし、その先で幸せとは何かを喜びをもって実感させられるような物語にしたいんです」と語った。

「3月のライオン」は前後編2部作で公開。前編は2017年3月18日、後編は4月22日より全国にてロードショー。

(c)2017 映画「3月のライオン」製作委員会

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