劇場長編アニメーション「
このたび明らかになったのは、トガシ、小宮、財津、海棠のユニフォーム姿を描いたもの。キャラクターデザイン・総作画監督を務めた小嶋慶祐は、魚豊の作品のキャラに「単なる画力ではない、“圧”を持っている」と感じたそうで、「その熱量をなくさないようにするのが一番大変でした」と回想。トガシの描写を「どの年代でもきちんとトガシに見えるように意識しつつ、原作でも一番雰囲気で顔が変わるキャラクターなので、どこをベースにするべきか悩みました」と思い返し、小宮の造形について「高校生編で再登場するときは、小学生編のときのような狂気も抜けて、雰囲気もやわらかい印象に。しかし財津の言葉を聞いたあとにはまた狂気が含まれていく。そういった表情の差をつけました」と振り返る。
そして小嶋は、財津の第一印象を「まるで世界全体を広く見渡している“神様”のような眼をしているキャラクター」だと明かし、「一歩間違えると死んだような眼になってしまう。そうならないように気を付けました」と述懐。海棠の制作に関して「サングラスや髭などとにかくディテールが多いので描くのは大変でした。髭がありつつも年齢的にはまだ若いので、年を取りすぎていない印象を残すよう心がけました」と工夫を述べた。
押山は「クレイジーな岩井澤監督を中心にしたチームの日々が結実した106分。ですが、その結実を──100mという人生の瞬きを──我々は目撃することができます」と本作を推薦。ボーイズグループ・
「ひゃくえむ。」は全国で公開中。なお10月10日より入場者プレゼント第4弾として、特製ビジュアルポストカードが数量限定で配布されることが決まった。これは小嶋が本編にはない場面を描き下ろしたもので、高校全国大会決勝前のトガシと小宮が集中した表情で並ぶ姿がデザインされている。
押山清高(アニメーション監督)コメント
映画体験。
それは…、人生においてはあまりに短い時間です。
その制作背景には、彼らがどれ程の時間をかけ、
どんな日々を過ごし、どれ程の敗者たちが積み重なっているのか、
我々に知る術はありません。
クレイジーな岩井澤監督を中心にした
チームの日々が結実した106分。
ですが、その結実を──100mという人生の瞬きを──
我々は目撃することができます。
佐野文哉(OWV / アーティスト)コメント
僕自身走る番組に出演させていただき、
勝ち続ける中で重圧も孤独も感じてきました。
「ひゃくえむ。」には勝つ者と挑む者、
その両方の痛みが描かれていて胸に迫りました。
誰にとっても勇気をくれる作品です。
勝ち続けることは誇りでもありますが、同時に孤独でもあります。
「次も勝たなきゃ」というプレッシャーが常に背中に張りついて離れません。
「ひゃくえむ。」には、その重圧を抱えながら走り続ける姿と、
どれだけ努力しても届かないもどかしさの両方が描かれていて
何度も自分を重ねてしまいました。
それでも走り抜く姿に心を揺さぶられ、自分もまた前へ進もうと思えました。
挑戦するすべての人の背中を押してくれる、
多くの人の心を動かす作品だと思います。
宮部藍梨(バレーボール選手)コメント
陸上とバレーボール、競技は違えど、ここまで自己投影して味わえる作品と巡り合うとは…!! この一言に尽きます。
何が彼らを突き動かすのか。
己の持つ力を凌駕したその先に見える景色とは。
100mに“全て”をかける彼らの姿に心揺さぶられました。
映画「ひゃくえむ。」本予告映像
魚豊の映画作品
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「ひゃくえむ。」オリジナルサウンドトラック
2025年9月17日発売
映画ナタリー @eiga_natalie
「ひゃくえむ。」トガシ・小宮・財津・海棠のキャラ設定画が公開、押山清高ら3名の推薦コメントも
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