野村萬斎主演作クランクイン目前、猿之助、貴一、蔵之介、浩市共演のエンタメ時代劇

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野村萬斎が主演を務める「花戦さ」の製作が決定。共演には市川猿之助中井貴一佐々木蔵之介佐藤浩市が起用されたことがわかった。

「花戦さ」の主要キャスト。左から佐々木蔵之介、市川猿之助、野村萬斎、中井貴一、佐藤浩市。

「花戦さ」の主要キャスト。左から佐々木蔵之介、市川猿之助、野村萬斎、中井貴一、佐藤浩市。

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鬼塚忠の小説を実写映画化した「花戦さ」は、戦乱で荒れ果てた京の都が舞台の時代劇エンタテインメント。花を生けることで人々の心を救う花僧・池坊専好が、刃ではなく花を手に取り、時の最高権力者・豊臣秀吉へ戦いを挑むさまを描く。専好役を萬斎が、秀吉役を猿之助が演じる。そして専好とともに美を追い求めた茶人・千利休には佐藤が、織田信長には中井が、前田利家には佐々木がそれぞれ扮する。

4月10日のクランクインを前に、萬斎は「池坊専好は、戦乱の時代の中で、花で世に語りかけ、花と共に生きた人。命あるものに更なる命を吹き込む、純粋(ピュア)な存在として演じたいと思っております」とコメントを寄せた。なお本作でメガホンを取るのは「月とキャベツ」「起終点駅 ターミナル」の篠原哲雄。脚本は「ごちそうさん」「天皇の料理番」の森下佳子が、音楽はスタジオジブリ作品で知られる久石譲が担当する。

「花戦さ」は5月下旬のクランクアップを予定している。2017年に全国ロードショー。

野村萬斎 コメント

池坊専好は、戦乱の時代の中で、花で世に語りかけ、花と共に生きた人。
命あるものに更なる命を吹き込む、純粋(ピュア)な存在として演じたいと思っております。

二度にわたる生け花の所作の稽古では、花鋏の使い方など華道の基本はもとより、ためる(枝などを曲げた状態にする)、葉の形を変える等の細かい技術や、力技を必要とする男性的な大作に至るまで、幅広く教わりました。
生け花特有の所作に、私なりの動きを活かせればと思います。

専好は華道において“中興の祖”とも言われていますが、伝統を受け継ぐだけではなく、常に時代の空気を感じながら、“その時々の花の美しさ”を追求する。
その姿勢は世阿弥も言っていることであり、我々の狂言の世界と相通ずるものがあると思っております。

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