本日3月14日、「
池松は「雨の中、ありがとうございます。けっこう(来場者が)いますね。あまりヒットの匂いのしない作品なのに……」と笑わせ、「今日は楽しんでいってください」と挨拶。斎藤は「ヒットするかしないかは今日観た皆さん次第です。公開までまだ日はありますが、今日ここで映画を観た皆さんには責任が生じます。しかとこの作品を受け止めてもらえたら」とほほえむ。最後に挨拶をしようとした矢崎はなぜか「もしもし」と話し始めてしまい爆笑を誘いつつ、「自信作なのですが、観てもらうのが怖いですね。素晴らしいスタッフ、キャストとともに作ったこの作品、自分ではすごい映画だと思っています」と述べた。
成海は本作で演じた主人公・響子について「脚本をいただいたときに思ったことですが、最終的にすべてのものを背負って生きていかなくてはいけない人物なので、覚悟が必要な役でした」と述懐。斎藤は渋谷の居酒屋で矢崎と初めて会ったことを回想し、「2人とも奥手というかあまりしゃべるほうではないんですけど、そのとき監督が『祐之介がここにいる』とおっしゃってくれて。それが監督からいただいた勇気であり、演出でもありました」と語る。また遠藤は、「これまで外から観ていた方々と一緒に同じ現場で仕事をして、『カッコいいな』と思いました。改めてもっとがんばらなきゃと感じました」とコメントした。
撮影秘話を聞かれた成海はしばし考え込み、「本当にどうでもいい話ばっかりしてましたね。その内容はあんまり言えないです。本当にひどい話で……」と笑う。池松は「みんなそれぞれスポンサーみたいなものを背負っているので、内容を話してしまうといろいろと支障が出るんです」と明かし、MCに「今はマスコミの皆さんがメモされてますから、あとで個人的に教えますよ」と述べて笑いを誘った。斎藤は撮影を回想し、「ちょうど1年前ぐらいに撮影が終わったんですけど、まだまだ寒い時期で。けっこう裸のシーンが多かったんですよ。肌と肌を触れ合わせて相手の体温から暖を取って、『人って温かいんだな』ということをすごく感じた……去年の冬でしたね(笑)」とまとめた。
最後にメッセージを求められた矢崎は、「最初に池松さんとお会いしたとき、彼が『この映画を成海璃子さんの代表作にしましょう』と言ってくれて。僕は中学1年生のときの成海さんに恋をして、『この少女が大人の女性になるとき、絶対に僕も立ち会いたい』と思っていたんですが、本作でその夢がかないました。人や時代など何かが変化する瞬間というのは本当に美しい。成海さんが少女から大人の女性に変わる、その変化の美しさを皆さんに観ていただきたい」と述べ、イベントを締めくくった。
「無伴奏」は、小池真理子の同名小説を原作とするラブストーリー。1969年から1971年の仙台を舞台に、喫茶店・無伴奏で出会った男女4人の恋と青春を描く。3月26日より東京・新宿シネマカリテほか全国でロードショー。
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- 「無伴奏」公式サイト
- 「無伴奏」予告編
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