プレゼンは10社以上「近畿地方のある場所について」映画化権を勝ち取ったPが語る秘話

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8月8日に封切られる映画「近畿地方のある場所について」の製作秘話が明らかに。背筋の人気ホラー小説の実写化にあたって、10社以上がプレゼン合戦を繰り広げたという本作。企画・プロデューサーとして映画化の権利を勝ち取った日本テレビの櫛山慶のコメントが到着した。

映画「近畿地方のある場所について」メインビジュアル

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本作は、とあるオカルト雑誌の編集長が行方不明になったことをきっかけに、“近畿地方のある場所”にまつわる怪現象の数々に迫っていくホラー。菅野美穂がオカルトライターの瀬野千紘、赤楚衛二が編集者の小沢悠生を演じ、「ノロイ」「サユリ」の白石晃士が監督を務めた。

映画「近畿地方のある場所について」より、菅野美穂が演じるオカルトライターの瀬野千紘

映画「近畿地方のある場所について」より、菅野美穂が演じるオカルトライターの瀬野千紘[拡大]

「カクヨム」でのWeb連載の初期から原作を追いかけ、誰よりも映画化を熱望してプレゼンに臨んだという櫛山。「原作はただの怖い話では終わらずに考察しがいの強度もすさまじい。人気的にも物語の構造的にも実写化のハードルが高いことは重々承知していましたが、それ以上に“この原作を映画にしてみたい”という思いが強く湧いてきました」と当時を振り返る。

映画「近畿地方のある場所について」場面写真

映画「近畿地方のある場所について」場面写真[拡大]

映画「近畿地方のある場所について」場面写真

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目標としたのは、日本でも話題を呼んだ映画「ミッドサマー」。トラウマ級に怖い、世界で通用する上質なJホラーを作りつつ、満席やリピーターが続出するような考察したくなる作品を目指したという。古今東西の都市伝説やさまざまな過去の未解決事件が入り組む構造となっており、「台湾のヒット作『呪詛』のように土着的なホラーは今、世界で非常に求められており、『近畿地方のある場所について』はまさにそうしたニーズに合致する作品」と、櫛山は明かす。

映画化にあたって原作者の背筋は、脚本協力として新しいアイデアを提供。原作のだんだんと真実が見えてくるストーリーはそのままに、フェイクドキュメンタリー作品を得意としてきた監督の白石らしい演出と、映像化ならではのギミックが冴えわたる1作となった。

映画「近畿地方のある場所について」より、赤楚衛二が演じる編集者の小沢悠生

映画「近畿地方のある場所について」より、赤楚衛二が演じる編集者の小沢悠生[拡大]

物語を引っ張るメインキャラクターの千紘と悠生には、製作陣の第一希望だった菅野と赤楚のキャスティングが実現。両者ともオファーをすぐ快諾してくれたそうで、櫛山は「日本映画ではテレビドラマからの派生でない限り女性の主演作がまだまだ少ない。アジア圏でも高い知名度を誇る菅野さんはもちろん、人気急上昇中の赤楚さんに出演いただいたことで、野心的な企画でありながら広く興味を持っていただける作品にできました」と語っている。

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©2025「近畿地方のある場所について」製作委員会

映画「近畿地方のある場所について」本予告

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桑島 @dont_let3e_down

早く観たい。

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