6度の暗殺未遂を生き延びたヨーロッパの大富豪ザ・ザ・コルダが、修道女で娘のリーゼルを後継人に指名することから始まる本作。舞台となるのは古代、地中海に位置していたフェニキアが架空の“大独立国”として存在している世界だ。劇中では画策していたビジネスの危機的状況を打開すべく、ザ・ザがリーズルと家庭教師ビョルンを引き連れてフェニキア全土を横断していくさまが描かれる。ザ・ザを
今回の映像にはザ・ザがこれまで疎遠だったリーゼルに「お前は唯一の相続人だ。相続は近いかも」と伝えるシーンや、ほかにも9人の養子がいるにもかかわらず「なぜ私?」と尋ねるリーゼルの姿が収められている。
監督のアンダーソンは「ザ・ザは自分のビジネス的目的を果たしてもらうという戦略上の理由から、娘と再び関わることを選択します。しかし物語の中で情勢の変化や新たな敵に悩まされ、身の危険を感じ続けるうちに、いつの間にか戦略的考えが、父親でありたいという願望に置き換わるんです」とその変化を説明する。
デル・トロは「リーズルは、時折父にさまざまな気付きを与え、欠点にも目を向けさせます」と述べ、「(ザ・ザの)やくざな一面や人間臭さは最後まで消えないかもしれないが、最終的には、彼が心の奥底で希求していたものが叶う。つまり、彼はセカンドチャンスを望んでいるのです。長年、娘をないがしろにしてきたことについて、どこかで赦しを求めている。そして娘は、そんな父にそのセカンドチャンスを与えるのです」と語った。
「ザ・ザ・コルダのフェニキア計画」は9月19日より東京・TOHOシネマズ シャンテ、WHITE CINE QUINTO(ホワイト シネクイント)ほか全国で公開。
映画ナタリー @eiga_natalie
なぜ疎遠だった私を?父娘が相続について語る「ザ・ザ・コルダのフェニキア計画」本編映像
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