島田歌穂、岩谷時子賞特別賞受賞に喜び「先生からのエールにどれほど力をいただいたか」

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「第14回 岩谷時子賞」授賞式が本日11月25日に東京・パレスホテル東京で実施され、島田歌穂らが出席した。

「第14回 岩谷時子賞」授賞式より、笑顔の島田歌穂。

「第14回 岩谷時子賞」授賞式より、笑顔の島田歌穂。

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「岩谷時子賞」は、作詞・翻訳家の岩谷時子の遺志を受け継ぎ、音楽・演劇界の明日を担う人材やその向上・発展に功労のあった人物・団体に授与される賞。第14回となる今回は、岩谷時子賞を歌手のさだまさし、功労賞をグラフィックデザイナーの宇野亞喜良、特別賞を島田と音楽家の大友良英、奨励賞をアメリカの俳優エヴァー・アンダーソンが受賞。また、奨学金制度である「岩谷時子 Foundation for Youth」に、ピアニストの中川優芽花とバイオリニストの堀内優里が選ばれた。

「第14回 岩谷時子賞」授賞式より。前列左から宇野亞喜良、さだまさし、後列左から堀内優里、島田歌穂、大友良英、中川優芽花。

「第14回 岩谷時子賞」授賞式より。前列左から宇野亞喜良、さだまさし、後列左から堀内優里、島田歌穂、大友良英、中川優芽花。 [拡大]

授賞式では、選考委員を務めた指揮者の佐渡裕、俳優の別所哲也、作家の村岡恵理が最前列で式の様子を見守ったほか、プレゼンターとして竹下景子が登壇。各受賞者は竹下から賞金の目録と記念のクリスタルを贈呈されたのち、喜びのスピーチとライブパフォーマンスを行った。なお、アンダーソンは欠席となり、ビデオメッセージが紹介された。

「第14回 岩谷時子賞」授賞式後の囲み取材より。竹下景子(左)からクリスタルを受け取る島田歌穂(右)。

「第14回 岩谷時子賞」授賞式後の囲み取材より。竹下景子(左)からクリスタルを受け取る島田歌穂(右)。 [拡大]

島田は、岩谷が訳詞を手がけたミュージカル「レ・ミゼラブル」に1987年の日本初演から出演し、出演回数は1000回超。同作の世界ベストキャストにも選ばれ、英国王室主催のコンサートにも出演した。受賞理由には、その歌唱力でミュージカル界になくてはならない存在であること、大阪芸術大学芸術学部舞台芸術学科の教授として明日を担う人材の指導にも尽力していることなどが挙げられた。

「第14回 岩谷時子賞」授賞式より。島田歌穂の「オン・マイ・オウン」のパフォーマンス。

「第14回 岩谷時子賞」授賞式より。島田歌穂の「オン・マイ・オウン」のパフォーマンス。 [拡大]

受賞に際し、島田は「岩谷時子先生と初めてご一緒させていただいたのは、『レ・ミゼラブル』の初演のときでした。岩谷先生は毎日稽古場に足を運んでくださいました。いつも稽古場の片隅の決まったお席にちょこんと座られて、大きな楽譜を広げて、最後の最後まで訳詞の手直しをしてくださっていました。その姿が今でも鮮明に記憶に残っております」と思い出を口にする。「それから足掛け24年間、『レ・ミゼラブル』の舞台に立たせていただき、何度も岩谷先生にお会いしましたが、そのたびに『歌穂ちゃん、がんばってるわね!』と温かく優しい笑顔で声をかけてくれました。そのことにどれほど力をいただいたかは計り知れません。昨年デビュー50周年の節目を迎えたタイミングで賞をいただけたことは、岩谷先生が『歌穂ちゃん、まだまだこれからよ!』と温かいエールを送ってくださっているように感じられてなりません。これを大きな力にさせていただき、これからもますます元気に、ますます自分自身に挑戦し続けてまいりますことをお誓いします」と決意を述べた。その後島田は、“人生を大きく変えてくれた1曲”として、「レ・ミゼラブル」より「オン・マイ・オウン」を島健の伴奏に乗せて歌唱。心に響く歌声を響かせ、式場全体を一気に引き込んだ。

「第14回 岩谷時子賞」授賞式より、スピーチをする宇野亞喜良。

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なお、演劇ポスターや舞台の美術監督でも知られる宇野は、1950年代頃からイラストレーターとして活動し、幅広い創作作品が時代を超えて輝き続けていることなどが受賞理由となった。1967年に発行された岩谷にとって初の書籍「岩谷時子の作品集~愛の讃歌~」の装丁・挿画も手がけている。受賞に際し、宇野は「越路吹雪さんのポスターを作ったときから岩谷時子さんと間接的なつながりがありましたが、実際にお会いしたことはなく。ですが、こうして数十年前の作品を思い出すことができ、本日は楽しかったです」と喜びを語った。

「第14回 岩谷時子賞」授賞式後の囲み取材より、島田歌穂(中央)。

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授賞式の様子は、本日11月25日から12月7日まで映像配信サイト・カーテンコールにて無料アーカイブ配信が行われる。

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