舞台「リンス・リピート」開幕に寺島しのぶ「皆様の心に残るような舞台になれば」

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舞台「リンス・リピート ―そして、再び繰り返す―」が、昨日4月17日に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで開幕した。

舞台「リンス・リピート ―そして、再び繰り返す―」より。(撮影:宮川舞子)

舞台「リンス・リピート ―そして、再び繰り返す―」より。(撮影:宮川舞子)

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舞台「リンス・リピート ―そして、再び繰り返す―」より。(撮影:宮川舞子)

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ドミニカ・フェローが脚本を手がけた「リンス・リピート」は、2019年にアメリカ・ニューヨークのオフブロードウェイで上演された作品。劇中では、娘が摂食障害を患ったことで浮き彫りになる家族のすれ違いや、母から娘に受け継がれる“愛と痛み”が描かれる。演出を手がけるのは稲葉賀恵。また翻訳を浦辺千鶴が務めた。

舞台「リンス・リピート ―そして、再び繰り返す―」より。(撮影:宮川舞子)

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出演者には母・ジョーン役の寺島しのぶ、摂食障害を患うレイチェル役の吉柳咲良、その弟・ブロディ役の富本惣昭、父・ピーター役の松尾貴史、そしてレイチェルのセラピストであるブレンダ役の名越志保が名を連ねた。

舞台「リンス・リピート ―そして、再び繰り返す―」出演者。左から松尾貴史、寺島しのぶ、吉柳咲良。(撮影:宮川舞子)

舞台「リンス・リピート ―そして、再び繰り返す―」出演者。左から松尾貴史、寺島しのぶ、吉柳咲良。(撮影:宮川舞子)[拡大]

開幕に際し、寺島は「抽象的で洗練された舞台美術の中、演出や照明他それぞれのスタッフが拘って創り上げているので美しい舞台を楽しんでいただける筈です。家族の話なので、ご覧いただくお客様が誰かに共感していただけると思いますし 皆様の心に残るような舞台になればと願っています」とコメント。

また吉柳は「観にきてくださる方のそれぞれの興味の中で舞台を楽しんでいただきながら、この作品のもつメッセージ性をしっかりと伝えられるように明日から頑張っていきたいと思います」、松尾は「他者に対する想像力や思いやりが上辺ではなく、本当にどうすることが最善なのかを、このテーマだけでなく他の様々なことに置き換えて考えるきっかけとなる芝居ができるように臨みたいと思います」と語った。

上演時間は約2時間となり、東京公演は5月6日まで。10・11日には京都・京都劇場でも上演される。キャストのコメントは以下の通り。

寺島しのぶコメント

登場人物それぞれが複雑な思いを抱き、愛情の掛け方の違いもありハッピーなお話ではありません。舞台上には最低限の大道具しかありません。

抽象的で洗練された舞台美術の中、演出や照明他それぞれのスタッフが拘って創り上げているので美しい舞台を楽しんでいただける筈です。

家族の話なので、ご覧いただくお客様が誰かに共感していただけると思いますし

皆様の心に残るような舞台になればと願っています。

ぜひ劇場にお越しください。

吉柳咲良コメント

この作品は摂食障害の家族の物語ですごくセンシティブなテーマと捉えられがちですが、身近な題材だと思いますし、必ず共感していただけると思います。愛とエゴの線引きだったり、思いやるということの本当の意味だったり、そういうことをもう一度考えていただけるような舞台になるんじゃないかなと思います。どんな解釈でも、どんな答えでも、それが正解だと思います。観にきてくださる方のそれぞれの興味の中で舞台を楽しんでいただきながら、この作品のもつメッセージ性をしっかりと伝えられるように明日から頑張っていきたいと思います。

富本惣昭コメント

稽古開始から初日まであっという間でした。

共演者の方々は作品、人物への解釈がとても深く、毎日稽古で刺激をいただき充実していました! そして、演じる人物になろうとする姿勢に圧倒され、ワクワクもしました。

家族とは何か、家族とはどうあるべきなのか、姉弟とは何なのか。

その考えぬいた結果をお客様にお見せできるように板の上に立ちたいと思います。

必ず心に残る作品です。観劇しに来てくださるお客様に物語を丁寧にお伝えできるよう、精進いたしますので是非とも最後まで応援して頂けると嬉しいです。劇場でお待ちしております!

名越志保コメント

ブレンダはレイチェルを見守り後押しする役です。演出の稲葉さんがブレンダの事を、舞台監督みたいな役割と言っていた事がありました。ちょっとやそっとじゃひるまない。動じない。

冷静に事態を把握して、的確に判断できる人物といったところでしょうか。

さて、今回の本物の舞台監督、大刀さん率いる優秀なスタッフが作る大量の消え物は、本当に美味しそうです。それを食べる4人の家族は日々の稽古でどんどん家族になりました。その登場人物たちを包む、なんとも摩訶不思議な空間は、音と光が混ざり合い、まるで何かの生き物みたいです。

そこに突入する異物ブレンダを、温かさと厳しさを持ち合わせたセラピストとして、そして彼女の人生で学んできた「自分で選択する事」の尊さを忘れずに演じたいと思っています。

松尾貴史コメント

いよいよ初日を迎えます。稽古の段階から、このセリフを言った理由をどこまでも掘り下げて、面白いアプローチがあちらこちらからできて、取り組み甲斐のある台本でした。ご観劇いただいた方々に共感を持っていただいたり、理解を深めるために触れていただけたりするような作品です。そして、他者に対する想像力や思いやりが上辺ではなく、本当にどうすることが最善なのかを、このテーマだけでなく他の様々なことに置き換えて考えるきっかけとなる芝居ができるように臨みたいと思います。

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舞台「リンス・リピート ―そして、再び繰り返す―」

2025年4月17日(木)〜5月6日(火・振休)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

2025年5月10日(土)・11日(日)
京都府 京都劇場

スタッフ

脚本:ドミニカ・フェロー
翻訳:浦辺千鶴
演出:稲葉賀恵

出演

ジョーン:寺島しのぶ
レイチェル:吉柳咲良
ブロディ:富本惣昭
ブレンダ:名越志保
ピーター:松尾貴史

※U-25、Yシートあり。

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