ビジネスパーソン向け講座の受講者が挑む「生鶴」作・演出は村社祐太朗

「『生鶴』（アート×ビジネス共創拠点『器』社会人講座バージョン）」が、3月1日に京都・京都芸術センター 講堂で上演される。

京都芸術センターでは、アート×ビジネス共創拠点「器」を設置し、芸術関係者と企業の交流や、マッチングにつながるさまざな取り組みを展開している。アート×ビジネス共創拠点「器」では今年1月から3月まで、村社祐太朗と共に、これまであまり芸術との接点がなかったビジネスパーソン（働く人）を対象とし、演劇を用いてコミュニケーションや思考力を鍛えることを目標とした講座を開講。本公演では、同講座の受講者と共に上演が行われる。

公演に向け、作・演出の村社は「前に演劇を『改竄（かいざん）する練習』だと説明したことがある。『責任をとれ』という大声の叱責はいつも決まって形骸化していて、もっと先に配慮し合い、分け合うべき細かな責任が無数にあったのではないかと思う。そういった『責任をとれ』周りへの抵抗というか処世術として、改竄がもっと推奨されればいいと考えている。ある行為の後で、まだどうにかなるかもと手を動かしてその行為を書き換えるべく踠く（もがく）。不毛なようだが、それはある行為とも、そして踠きそれ自体とも、冷静に向き合っているように見える」とコメントしている。

出演者には受講者のほか、中川友香が名を連ねた。