J-CULTURE FESTは、日本文化の魅力を発信する目的で、2018年にスタートした企画。同シリーズの最新作となる詩楽劇「めいぼくげんじ物語 夢浮橋」では、紫式部の「源氏物語」より「橋姫」から「夢浮橋」までの“宇治十帖”を題材にした物語が立ち上げられる。脚本を戸部和久、構成・演出を
開幕に際し、北翔は「『源氏物語』『詩楽劇』『邦楽』と言うと堅苦しいイメージをお持ちのお客様ももしかたらいらっしゃるかと思いますが、今回の作品は本当に親しみやすくて見どころもたくさんありますし、客席にいるお客様がワクワクするシーンもたくさん出てきますので、さすが菊之丞先生だなと思う、そんな演出の部分も楽しんでいただけたら。また中井(智也)先生が考えてくださった楽曲に、戸部先生の言霊を乗せてこの世界観をしっかり劇場空間で楽しんでいただきたいと思います。また劇中でこれだけ近い距離で芝居をする、ライブハウスとはまた違う感覚で歌を歌う機会もあまりないので、役者自身が緊張しますけれども、この作品のなかにしっかりお客様が溶け込んでいただけたら嬉しいですね。私たちも舞台に立たせていただきながら感動する、照明をはじめ色々な効果で出てきますので、是非皆さまも楽しみに劇場にいらしてください」と観客にメッセージを送る。
菊之丞は「J-CULTURE FESTとして今までやってきた経験を活かしつつ、戸部先生の脚本を基に、芝居と音楽、歌と踊り、また劇中での楽器演奏など、普段とはちょっと違う、逆に言うと皆さんにやったことがないことにチャレンジしていただくことによって、生み出せるものをお客様に感じとっていただく。また僕らもそれを楽しみながら、この経験が血となり肉となり、それぞれの次のステージに生きていく。ということをどんな仕事でも一緒ですが、特にこの舞台に関しては思っています。日本の芸能を愛していただくひとつのきっかけにお客様にも、演者にもなってくれたらいいなぁというのがすごく思うところです。それだけ僕らも古典というか、日本の伝統的なものをずっと積み重ねてやってきた、その良さ、ポテンシャルを伝えたいというのがこの詩楽劇を作っているひとつの動機です。今回も琴や琵琶の演奏であったり、普段歌わない歌を歌っていただいたり、絶対に着ない装束で踊っていただいたりを、これだけ近い空間でどう楽しんでいただけるのかを演出としては考えてきました。どこのお席に座っていただいても、例えばこの装束を近くで感じていただけるように、ということも大事だなと思っています。色々な仕掛けがありますので、是非まず観ていただけたらと思います」と見どころを明かした。
上演時間は1時間25分。公演は2月12日まで。
東京国際フォーラム×J-CULTURE FEST presents 井筒装束シリーズ 詩楽劇「めいぼくげんじ物語 夢浮橋」
2025年2月8日(土)〜12日(水)
東京都 東京国際フォーラム ホールD7
スタッフ
脚本:戸部和久
構成・演出:
出演
大君:
薫:
匂宮:
中君:
喜撰法師:尾上菊之丞
羽鳥以知子 / 藤間京之助 / 藤蔭慧 / 中村梅寿 / 高橋諒
演奏:中井智弥 / 長須与佳 /
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北翔海莉ら出演、詩楽劇「めいぼくげんじ物語 夢浮橋」幕開け(コメントあり)
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