「源氏物語」宇治十帖を描く“詩楽劇”、北翔海莉・中村莟玉・和田琢磨・天華えま・尾上菊之丞が出演

「東京国際フォーラム×J-CULTURE FEST presents 井筒装束シリーズ 詩楽劇『めいぼくげんじ物語 夢浮橋』」が、来年2月8日から12日まで東京・東京国際フォーラム ホールD7にて上演される。

J-CULTURE FESTは、日本文化の魅力を発信する目的で、2018年にスタートした公演企画。今回は、紫式部の「源氏物語」より「橋姫」から「夢浮橋」までの“宇治十帖”を題材に、音楽や装束を取り入れた“詩楽劇”が立ち上げられる。劇中では、薫と匂宮を中心に、大君、中の君、浮舟といった女君たちとの恋物語が展開。大君役を北翔海莉、薫役を中村莟玉、匂宮役を和田琢磨、中の君役を天華えまが演じ、喜撰法師役と演出・振付を尾上菊之丞が担う。脚本は戸部和久。

また公演期間中、東京国際フォーラム ホールD5では「特別講座『源氏物語』を識る、聴く、詠む」と題し、さまざまな講師の講演会が開催される。講師には、京都の魅力を発信するらくたび代表の若村亮、紫苑語り会の山下智子、歌人の林和清、作家の望月麻衣、佐々木酒造代表取締役の佐々木晃、講談師の玉田玉山が名を連ねた。詩楽劇と講演会のセットチケットも販売される。チケットの一般販売は12月2日10:00にスタート。

北翔海莉コメント

このたび、初めて井筒さんの本格的な平安装束を纏い、気高い大君を演じる機会を頂きましたこと、大変嬉しく思います。大君の儚い生き方を美しく表現できますよう、探究心を持って臨みたいと思います。平安の世にタイムスリップしたかのような詩楽劇「めいぼくげんじ物語 夢浮橋」の世界を私自身も楽しみにしております。

中村莟玉コメント

日頃から大変お世話になっております菊之丞先生が構成・演出をされます今回の企画にお声がけいただきとても嬉しいです。大作「源氏物語」の中の「宇治十帖」は歌舞伎でも新歌舞伎「浮舟」として北條秀司さんが構成され、初演の際には私の養祖父、六世・中村歌右衛門が浮舟を勤めました縁のある作品です。今回新たに、井筒さんの美しい装束とともにこの作品が皆様にご覧いただけますことはとても意義深いことと存じます。素敵な共演者の皆様と手を携えて、精一杯勤めたいと思います。

和田琢磨コメント

「匂宮」役を演じさせて頂きます和田琢磨です。以前、構成・演出をご担当されている尾上菊之丞さんと朗読劇でご一緒した縁で古典文学や伝統芸能の魅力に触れ、今回「めいぼくげんじ物語 夢浮橋」で再びご一緒出来ることを大変嬉しく思っています。素敵な装束、音、踊りや歌、皆様に五感いっぱいで楽しんで頂けるよう精一杯稽古して臨みます！

天華えまコメント

この度は、素敵な作品に出演させて頂ける事、心から幸せに思っております。宝塚を退団して、初めての女性のお役、歴史もの、そして素晴らしい共演者の皆様と、、、とても緊張もしていますが、たくさんの事を学ばせて頂ける素晴らしい機会にワクワクが止まりません。この舞台に少しでもお力となれるよう、そして素敵な女性を演じられるよう精一杯努めて参ります！

尾上菊之丞コメント

華やかな源氏物語の世界の中でも、宇治十帖に登場する人物たちが放つ光と影はカリスマ的な光源氏のそれとはまた異なった魅力を持っています。薫君と匂宮、大君と中君、それぞれのドラマ、心の移り変わりは新たな創作の意欲を掻き立てます。詩楽劇らしく、創造性のある舞台を目指して取り組んでおります。北翔さん、莟玉さん、和田さん、天華さんという才能豊かなキャストが揃い、それぞれの魅力を源氏物語の世界を通じて感じていただきたいと思っております。中井さんの音楽が幻想的に誘い、歌に舞、言葉の引力を感じながらお楽しみいただけるような作品にしたいと思います。是非お楽しみに！