ケムリ研究室は、KERAと緒川による演劇ユニット。今回の第4弾公演では、同ユニットの旗揚げ公演として2020年に上演された「ベイジルタウンの女神」が再演される。「ベイジルタウンの女神」は、貧民街ベイジルタウンを舞台にしたロマンティックコメディ。劇中では、お嬢様育ちの女社長マーガレットと、乞食の“王様”の恋物語が描かれる。
まずKERAは初演を振り返り、「2020年は“コロナ元年”ともいうべき年で、いろいろなことを手探りしつつ、バタバタしながら作品を作ったところがありました。なのでもう一度じっくり『ベイジルタウンの女神』と向き合いたくて。ブラックファンタジーとして描いた部分をさらにくっきりさせるために、今回は少し脚本を書き直そうと思っています」と再演の構想を明かす。
初演に続き、マーガレット役を務める緒川は「ケムリ研究室では、私は出演者としてだけではなく、キャスト・スタッフの方々をつなぐ役割を担っています。『ベイジルタウンの女神』初演はケムリ研究室の旗揚げ公演だったこともあり、役割をまっとうできなかったのではないか、という思いがありました。今回の再演では、役に入りながらも、常に引いた目線を持ち続けられたらと思います」と抱負を述べる。
初演で仲村トオルが演じた王様役を務める古田は「KERAっちとたまきちゃんから『「ベイジルタウンの女神」を再演するんだけど出ない? ふるちんが嫌いな“良い話”なんだけど……(笑)』と誘ってもらいました。出演に向けて、この前、初演の映像を見返したんですよ。そうしたら、案外ひどいキャラクターがいっぱい出てきたので安心しました(笑)。役に関しては、仲村トオルくんの完コピをしようと思っています」とユーモアを交えて意気込みを語る。最後にKERAは「これまでふるちんとはナンセンスな作品を一緒に作ってきましたが、今回は名探偵アラータとは違う一面が見られるのではないかと思います」と古田に微笑みかけた。
公演は5月6日から18日まで東京・世田谷パブリックシアター、22日から25日まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、29・30日に福岡の久留米シティプラザ ザ・グランドホール、6月6日から8日まで愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール、14・15日に新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場で行われる。東京公演のチケットの一般販売は3月15日にスタート。またこのたび、なかねありさがイラストを手がけたビジュアルが公開された。
ケムリ研究室 no.4「ベイジルタウンの女神」
2025年5月6日(火・振休)〜18日(日)
東京都 世田谷パブリックシアター
2025年5月22日(木)〜25日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2025年5月29日(木)・30日(金)
福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
2025年6月6日(金)〜8日(日)
愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
2025年6月14日(土)・15日(日)
新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場
スタッフ
作・演出:
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