“将来は北海道になりたい”森崎博之、農業従事者に届ける「AGRIman SHOW」北海道ツアーに気合い

森崎博之による「『AGRIman SHOW for AGRIman』～北海道ツアー」が、2月から3月にかけて北海道内の7カ所で行われる。本日12月25日に合同取材会が北海道とオンラインで行われ、森崎が出席した。

森崎は昨年、TEAM NACSのメンバー5人がそれぞれの個性を生かした公演を行うソロプロジェクト「5D2 -FIVE DIMENSIONS II-」の一環として、「Hiroyuki Morisaki AGRIman SHOW」を東京・大阪・北海道で上演。同公演では農業をテーマに、歌、芝居、料理、イリュージョンを織り交ぜたエンタメショーが展開した。今回はタイトルを「AGRIman SHOW for AGRIman」とし、北海道の農業従事者に観てもらうべく、一部新作を交えた道内ツアーが開催される。

北海道放送（HBC）のテレビ番組「あぐり王国北海道NEXT」に2008年から出演している森崎は、「Hiroyuki Morisaki AGRIman SHOW」の立ち上げを「『自分ができる全てを生かしたい』と思ったとき、『あぐり王国』で700以上の農家さんに会った経験が僕の中に蓄積されていると気付き、これをショーにしたいと思いました」と振り返る。「農業のショーなんて聞いたことがないし、誰が観るのか？と不安だった」という森崎だが、「TEAM NACSが東京でお世話になっている芸能事務所・アミューズの大里洋吉会長が、『AGRIman SHOW』を『森崎の作品の中で一番面白かった！』と評価してくれた（笑）」とエピソードを披露しつつ、前回公演が評価されたことで北海道ツアーにつながったと明かした。

森崎がツアーの時期に選んだのは、農産物の収穫期から外れた2・3月。森崎は「農家の方向けの割引料金があります。でもバスケをやっていない人も『SLAM DUNK』を楽しんでいるように、農業従事者以外のお客様にもぜひ来てほしい」と期待を込める。今回は新要素として、森崎自身が自身の「あぐり王国北海道NEXT」での経験を踏まえて書き下ろす一人芝居が1本加わるという。また前回は来場者1人に1個ずつジャガイモが配布された。森崎は今回もジャガイモの配布が行われることに触れて「従来の演劇とは違うことをやりたい。お客様にはジャガイモを握って観劇してもらいますが（笑）、最後までショーを観れば、イモにどんな意味を込めたかわかってもらえるはず」とコメントした。

ショーの見どころを尋ねられると、森崎は「俺！」と回答して記者の笑いを誘いつつ、「真面目な話、僕は将来、北海道になりたいんですよ！（笑） 広大で四季があり、みんなが素敵だと思ってくれる北海道のような存在を目指したいし、僕の背後に北海道が見えるような男でありたい」と“野望”を口にする。

また森崎は「僕は、北海道の農業応援団長を勝手に名乗っている」「できれば全国のスーパー1軒1軒で、北海道野菜について解説したい」と熱弁を振るいつつ、「僕のショーに牛は1頭も出ませんが、お客様の想像力が加わることで、舞台が牛で埋め尽くされるはず。ショーで北海道の酪農や農業について知ってもらえたら、スーパーで牛乳を飲んだときに『いつもよりおいしい』と感じてもらえるのでは」「知りながら、応援しながら、感謝しながら食べる。僕が提唱するこの“ながら食べ”で、日々の食事をもっと楽しんでほしい」と瞳を輝かせた。

森崎は「僕らは動物や魚、植物の命をいただいて生きているのだから、命を粗末にしてはいけない」「フードロス問題や、日本にも将来必ず訪れる食糧不足の時代との向き合い方を考えたいし、ショーでは笑いも交えつつ皆さんの心に何かを残せたら」と、力を込めて“食”への思いを語る。さらに森崎は「学者さんや食品会社の人も農業の話はできる。でも演劇と農業の話ができる人は、僕以外ではなかなかいない。だから僕がやる意味があると思う」と言い、「メディアでは農業の大変な面だけが取り上げられがち。でも、この国にとって食糧生産がどれだけ大事かということを、ショーで明るく楽しく伝えるのが自分の宿命だと思っています」と結んだ。

公演はすべて北海道内で行われ、2月12・13日に共済ホール、15日に旭川市公会堂、22日に北見市民会館 大ホール、3月2日に七飯町文化センター パイオニアホール、8日に根室市総合文化会館 大ホール、15日に稚内総合文化センター 大ホール、29日に幕別町百年記念ホールで行われる。チケットの一般販売は1月11日10:00にスタート。