柿澤勇人・矢崎広、桜井玲香・海乃美月ら出演「ボニー＆クライド」演出は瀬戸山美咲

「ミュージカル『ボニー＆クライド』」が、来年3月10日から4月17日まで東京・シアタークリエで上演される。

これは映画「俺たちに明日はない」で知られる、1930年代に実在したギャングのカップル、クライド・バロウとボニー・パーカーを題材にしたミュージカル。脚本をアイヴァン・メンチェル、歌詞をドン・ブラック、音楽をフランク・ワイルドホーンが手がけ、2011年にアメリカ・ニューヨークのブロードウェイで初演された。日本では2012年に初めて披露され、昨年には宝塚歌劇版も上演された。

今回の上演版では、上演台本・演出を瀬戸山美咲、訳詞を高橋知伽江が担当。出演者にはクライド役の柿澤勇人と矢崎広、ボニー・パーカー役の桜井玲香と海乃美月、バック役の小西遼生、ブランチ役の有沙瞳、テッド役の吉田広大と太田将熙、エマ役の霧矢大夢、シュミット保安官役の鶴見辰吾が名を連ねた。

瀬戸山は「フランク・ワイルドホーンの楽曲が彼らの現実と夢のコントラストを鮮やかに描くこの作品を、エネルギーに満ち溢れた俳優のみなさんと一緒に旅するのがとても楽しみです」と期待を語る。ワイルドホーンに「カキ、クライドをやらないか、ピッタリだよ！」と言われたことがあるという柿澤は「『俺たちに明日はない』も勿論観させて頂いていますが、とにかく動物的な匂いと、論理ではない、言葉では言い表せない感覚的な何かを感じた覚えがあります。良い舞台になるようがんばります」、矢崎は「Wキャストの柿澤君、演出の瀬戸山さんをはじめ、心強いキャスト・スタッフの皆様と共に､自由を求めて駆け抜けた彼らに負けないようなミュージカルをお届けできれば」と意気込みを述べる。

また桜井は「ボニーの理想や現実との葛藤や、恋人を信じる気持ちなど、大胆さの中にある揺れる思いなども大切に演じられたらと思っています」、そして宝塚歌劇団退団後、初の舞台出演となる海乃は「ワイルドホーンさんの素晴らしい楽曲に触れながら、Wキャストでご一緒する桜井玲香さんをはじめ､尊敬する皆さまと共に素敵な作品を作り上げていきたいです」とコメントした。

東京公演分のチケットは12月21日に一般前売スタート。なお本作は大阪・福岡・愛知でも上演される。

瀬戸山美咲コメント

90年前にアメリカで実際に起きた出来事が映画になり、舞台になり、いまも上演され続けている。ボニーとクライドの閉塞感は、格差が拡大した現代日本においてもリアリティを持っています。彼らは犯罪者ですが、全身全霊で「ここにいる自分たち」を表現しています。フランク・ワイルドホーンの楽曲が彼らの現実と夢のコントラストを鮮やかに描くこの作品を、エネルギーに満ち溢れた俳優のみなさんと一緒に旅するのがとても楽しみです。

柿澤勇人コメント

久しぶりにミュージカルに挑戦します。

作曲のフランクとは、数年前「デスノート」という作品を一緒に創った際に「カキ、クライドをやらないか、ピッタリだよ！」と言って頂いたのを鮮明に覚えています。

そして2年前、「ジキル＆ハイド」の初日を迎えた直後にも、楽屋に飛び込んでくるやいなや「クライド!!」と言われました。いや、今俺はジキルとハイドなんだけどなあ、、、と思いながらも嬉しかったのを覚えています。「俺たちに明日はない」も勿論観させて頂いていますが、とにかく動物的な匂いと、論理ではない、言葉では言い表せない感覚的な何かを感じた覚えがあります。良い舞台になるようがんばります。

矢崎広コメント

1930年代世界恐慌下のアメリカは個人的にとても興味深い時代です。様々な事が変わり人々が混沌としていく中で、アンチヒーローと語り継がれる2人の刹那的な人生。

挑んでみないと分からない事も多々ありますが、Wキャストの柿澤君、演出の瀬戸山さんをはじめ、心強いキャスト・スタッフの皆様と共に､自由を求めて駆け抜けた彼らに負けないようなミュージカルをお届けできれば。「ボニー＆クライド」皆様どうぞよろしくお願いします。

桜井玲香コメント

多くの支持を得たアンチ・ヒーロー。響きから既にかっこいい……。

そんな2人の片割れを演じられることが今からとても楽しみです。

ボニーの理想や現実との葛藤や、恋人を信じる気持ちなど、大胆さの中にある揺れる思いなども大切に演じられたらと思っています。

海乃美月コメント

ボニー・パーカー役を演じる貴重な機会をいただけてとても光栄です。

彼女は愛と夢を求め、強い意志を持った魅力的な女性です。彼女の内面の葛藤や情熱を表現できたらと思います。

ワイルドホーンさんの素晴らしい楽曲に触れながら、Wキャストでご一緒する桜井玲香さんをはじめ､尊敬する皆さまと共に素敵な作品を作り上げていきたいです｡

宝塚歌劇団退団後初めての舞台となりますが､新たな一面をお見せ出来ますよう全力で挑戦させていただきます！