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シス・カンパニーの“日本文学シアター”は、日本文学へのリスペクトを込めて、オリジナル戯曲を創作するシリーズ。第7弾となる今回は、“オダサク”の愛称で親しまれる無頼派作家・織田作之助が、自身の故郷・大阪を舞台に描いた代表作「夫婦善哉」に想を得た作品が立ち上げられる。過去シリーズに続き、
作中では、大阪東の、とある川辺の居酒屋を舞台にした物語が展開。柳吉(松也)と元芸者のお蝶(瀧内)は、食い詰めた結果、お蝶の腹違いの姉信子(高田)の営む居酒屋に転がり込んできた駆け落ちカップルで……。開幕に際し、松也は「濃密な6人芝居です。お客様も、いつの間にか夢うつつのような、ふわふわ浮遊するような不思議な感覚の中で、僕たち6人と一緒に妄想しながら、この物語を膨らませていただけたらな、と思っています」、瀧内は「稽古場では、憧れと嬉しさが入り交じり、一生懸命手綱を手繰り寄せながらも笑いが絶えないお稽古時間を過ごさせてもらいました。魅力的な皆さんとお届けする『夫婦パラダイス』。ぜひ劇場でお待ちしております!」とコメントした。
東京公演は9月19日までで、本作はその後、22・23日に愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT、26・27日に大阪・森ノ宮ピロティホールでも行われる。
尾上松也コメント
「夫婦パラダイス」は、織田作之助の「夫婦善哉」のキャラクターを用いた全く別のお話で、もっとファンタジックで謎と矛盾に満ちた物語です。「夢かうつつか……」というホンワカした空気感の中に、笑える面白い要素もたくさんありまして、とても不思議な世界観なんです。それをどう理解して表現していくか、稽古場で演出の寺十さんや共演の皆さんとご一緒に読み解いていく作業がとても楽しくて楽しくて……。実は、一番緊張していたのは関西弁だったのですが、関西人の段田さん、(高田)聖子さんのお稽古を見ていて、とても勇気をいただいたんです。お二人のなんだかわからないくらい(笑)の勢いと思い切りの良さに、「よし、もう気にしないでいっか~!」と。
このお二人と、瀧内さん、浩介さん、福地さんとの濃密な6人芝居です。お客様も、いつの間にか夢うつつのような、ふわふわ浮遊するような不思議な感覚の中で、僕たち6人と一緒に妄想しながら、この物語を膨らませていただけたらな、と思っています。
瀧内公美コメント
今回の「柳吉と蝶子」は、モチーフとなっている小説「夫婦善哉」の二人とは少し違っています。何よりも柳吉さんが小説のどうしようもないダメ男とは違って、夢をもっている人。松也さんが演じられると何でも許せてしまう愛らしさがおありで、明るく見守り寄り添いながら、愛らしく希望がある2人になれるような気がしています。北村想さんの脚本は、哲学的で難解な言葉もありますが、登場人物一人ひとりが愛おしくなるほど、素敵で美しい台詞ばかりです。そこに、どこか煙に巻いたような悪戯っぽさやおかしみもあって面白いんですよね。今回、その美しい台詞を声に出して言える幸せを感じながら、その言葉をしっかりとお客様に届けなければ、、、という思いでおります。また、ご一緒する皆さんは百戦錬磨の方々。稽古場では、憧れと嬉しさが入り交じり、一生懸命手綱を手繰り寄せながらも笑いが絶えないお稽古時間を過ごさせてもらいました。魅力的な皆さんとお届けする「夫婦パラダイス」。ぜひ劇場でお待ちしております!
シス・カンパニー公演 / 日本文学シアターVol.7【織田作之助】「夫婦パラダイス」~街の灯はそこに~
2024年9月6日(金)〜19日(木) ※公演終了
東京都 紀伊國屋ホール
2024年9月22日(日・祝)・23日(月・振休) ※公演終了
愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT
2024年9月26日(木)・27日(金) ※公演終了
大阪府 森ノ宮ピロティホール
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