2024年最後の夏の匂いを劇場で、青春の会「大洗にも星はふるなり」スタート

「ゴツプロ！Presents 青春の会 第六回公演『大洗にも星はふるなり』」が本日8月28日に東京・「劇」小劇場にて開幕した。

「大洗にも星はふるなり」は、福田雄一の作・演出により2006年に初演、2009年に再演され、福田の脚本・監督で映画化もされたブラボーカンパニーの代表作の1つ。クリスマスイブの夜、茨城県大洗海岸の海の家に集められた6人の男たちが繰り広げる“妄想ラブコメディ”だ。

演出を手がけるのは小松台東主宰の松本哲也。海の家のバイト仲間5人を、オーディションで選出された葉山昴、牛窪航平、杉田大祐、和田慶史朗、笹田伶が演じる。さらに井上賢嗣と、プロデューサーでもある佐藤正和が出演する。

開幕に際し松本は「オーディションで選出した5名と青春の会のおふたり。大洗はコメディー作品だし、7人の男たちはワイワイ賑やかに、時にうるさい位の感じで稽古するのかと思いきや、粛々とストイックに意見を交わし、私は時間になればサラッと帰り、皆で静かに闘志を燃やしておりました。多分。幕が開き、そろそろワイワイすると思います！」とコメント。

葉山は「時にお互いを鼓舞し合いながら部活動のように過ごした稽古一ヶ月。気づけばこの座組が愛おしくて堪らない家族のような存在となりました。まさに『青春』を感じさせてくれた今作に感謝しながら本番に臨みたいと思います。私自身も知らなかったありのままの『自分』が見つかり、そんな自分をフルスロットルで役に重ね合わせ表現できたらと思います。福田雄一さんの傑作と松本さん演出が素晴らしき化学反応を起こし全く新しい『大洗～』になったと思います。是非ご期待ください。皆様のご来場心よりお待ちしております」と観客にメッセージを送る。

佐藤は「演出の松本哲也は滅多に笑いません。1ヶ月の稽古の間、笑い声を聞いたのは数える程です。ですから我々役者たちは、この作品がコメディーであることを意識することなく稽古に励んできました。そんな松本氏が、最終稽古の後『おもしろい芝居になってきました』とニヤリと笑いました。本番になり、いざお客様の笑い声を聞いた時、ビックリしてセリフを忘れそうになるかもしれないと心配です。愛と妄想の青春ラブコメディー『大洗にも星はふるなり』。2024年最後の夏の匂いをぜひ劇場で味わってください」と思いを語った。

上演時間は約1時間40分、東京公演は9月8日まで。本公演はその後、9月14・15日に大阪・扇町ミュージアムキューブ CUBE01にて上演される。

なおステージナタリーでは、演出の松本と佐藤、葉山、杉田の座談会を掲載。オーディションでのエピソードや作品の魅力を語っているほか、作者の福田からのメッセージも掲載している。