“油断もスキもない乱気流の如き80分”、柿喰う客「愉快犯」スタート

「柿喰う客 FULL CONTACT『愉快犯』」が昨日8月8日に東京・シアター711で開幕した。

中屋敷法仁が作・演出を手がける「愉快犯」は、2011年に上演された作品。劇中では、源平争乱の時代から福徳円満な歴史を歩んできた琴吹（ことぶき）一家の物語が展開する。幸せボケした一家のもとに、娘の死、祖母の病、母の不倫など、悲しみの嵐が降りかかり……。約13年ぶりの上演となる今回は、牧田哲也、加藤ひろたか、福井夏、北村まりこ、永田紗茅が出演する。

開幕に際し、中屋敷は「ハイテンションかつハイカロリー、とにかく愉快な作品が開幕しました。今作『愉快犯』はハッピーラッキーな家族の歴史をめぐる『おめでた喜悲劇』。にこやか＆すこやかな心持ちでお愉しみいただけると確信しております。しかし『愉快』というものは、受け取り方ひとつで恐ろしく感じられるもの。13年前に初演された今作には、柿喰う客らしいブラックでシニカルなサブテーマもちくちく潜んでおります。油断もスキもない乱気流の如き80分。絶望を愉しめ！ 不幸を笑え！ 俳優たちのフルコンタクト、ぜひ劇場で体感してくださいませ！」とコメントした。

上演時間は約1時間20分。公演は8月18日まで行われる。オンライン配信も実施予定。