舞台「野球」再演が明日開幕、橋本祥平・中村浩大ら胸を張る「心が震える作品」
2024年6月21日 18:50
9 ステージナタリー編集部
「舞台『野球』飛行機雲のホームラン ~Homerun of Contrail」が明日6月22日に東京・天王洲 銀河劇場で開幕する。これに先駆け、本日21日に取材会が実施された。
舞台「野球」は、2018年に西田大輔の作・演出、桑田真澄の野球監修で初演された作品。劇中では、第二次世界大戦中、野球に憧れた少年たちの物語が描かれる。1944年、敵国の競技である野球が弾圧されると、“甲子園”は中止されてしまう。甲子園への夢を捨て切れずに入隊した少年たちは、“最後の1日”に出身校同士で紅白戦を行い……。再演となる今回は、キャストを一新して上演される。
会沢商業学校の投手・穂積均役の橋本祥平は「良い作品かどうかは足を運んでくださるお客様が決めることだと思いますが……」と言いつつ、「めちゃくちゃ良い作品になりました! 『これはいいぞ!』と言える誇らしい作品になっています」と胸を張る。「この1カ月、芝居の稽古に加え、桑田真澄さんによる野球指導など、濃い時間を過ごしました。桑田さんに野球を教えてもらうなんて、ここに立っている誰もが想像していなかったことだと思いますが、そんな夢をかなえてくださったスタッフさんの本気度や作品に対する愛が、この作品にはあふれています」と言葉に力を込める。
また橋本は、戦時下で生きる主人公を演じるにあたり、稽古中に悩んだとし、「平和は素晴らしいことだと思っています。ただ、戦争を直接的に知らない僕らは、とにかくたくさん調べて、当時の方々に思いをはせることしかできない。それでも、考えて突き詰めて、今この場に立たせていただいております」とコメント。観客に向けては「僕らはただ、一生懸命野球をやっているだけです。その一生懸命な姿を劇場に観に来ていただけたらうれしいです」とメッセージを送った。
伏ヶ丘商業学校のピッチャー・唐澤静役の中村浩大(SpeciaL)は「背番号1番! 唐澤静役、中村浩大です!」と元気よくあいさつし、「熱量にあふれていて、心が震える作品。僕自身、チームメイトの伏ヶ丘のメンバーや、対戦相手の会沢のメンバーから、ものすごいパワーをもらっています。お客様にもパワーを存分に感じていただき、この空間で野球に浸れたらいいな」と期待を込める。
会沢商業学校のキャッチャー・島田治人役の財津優太郎は「みんなで作ってきた作品をようやく皆さんに届けられるといううれしさと、これから1日1日公演が終わるごとに終わりに近付いていってしまうんだなという寂しさが共存しています。一生懸命汗をかきながら走って、球を追いかけて、お客様に熱を届けられるようにがんばります」と言葉に力を込めた。
「15年ぶりに坊主にしました!」と帽子を脱いでアピールしたのは西銘駿。会沢商業学校の遊撃手・浜岡喜千男を演じる西名は、坊主にした理由を「稽古中、本当に素晴らしい作品になっているなと感じ、僕も殻を破らなきゃいけないと思った」と述べ、「今回は特に本気です! 楽しみにしていてください!」と笑顔で話した。
均の兄である海軍中尉・穂積大輔役を務める猪野広樹は「本日関東地方が梅雨入りしましたが、舞台上に漂う空気は夏まっしぐら。球児たちの運動量や熱い思いから、ものすごい舞台ができたなと思っています。彼らの熱量に負けないように、そして先人たちに恥じないように、最高の舞台をお届けしたい」と決意を表明した。
上演時間は休憩を含む約3時間5分。本作は6月30日まで天王洲 銀河劇場で上演され、その後、7月6・7日に大阪・サンケイホールブリーゼで上演される。
舞台「野球」飛行機雲のホームラン ~Homerun of Contrail
2024年6月22日(土)〜30日(日) ※公演終了
東京都 天王洲 銀河劇場
2024年7月6日(土)・7日(日) ※公演終了
大阪府 サンケイホールブリーゼ
スタッフ
作・演出:西田大輔
野球監修:桑田真澄
音楽:笹川美和
出演
橋本祥平 / 中村浩大 / 財津優太郎 / 西銘駿 / 健人 / 大隅勇太 / 結城伽寿也 / 大崎捺希 / 大見拓土 / 相澤莉多 / 瀬戸啓太 / 猪野広樹 / 傳谷英里香 / 村田洋二郎 / 川原和久
アンサンブル
書川勇輝 / 本間健大 / 田上健太 / 中土井俊允 / 桑野将春 / 本武大聖
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岡内美喜子 @okamiki1117
川原和久兄貴ご出演の舞台『野球』観てきました⚾️キャスト、スタッフみなさん、素晴らしい。舞台から力をもらいました。いくら拍手しても足りない。川原さんもさすがでした。楽屋でご挨拶できた猪野くんも。
気になっている方、ぜひぜひ銀河劇場へ。今夜もまた川原さんから力をいただいてしまった! https://t.co/6ZuqYzfnHC