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「女の友情と筋肉」(星海社)は“ちょっぴりマッスルだけど、とても優しい”3人の女の子が恋や仕事に全力で打ち込む姿を描いた、
舞台はイオリ、ユイ、マユの3人が、脱線した電車を担いで乗客たちを助けるシーンからスタート。その後キャスト全員でテーマソングを歌うオープニングに突入し、「女の友情と、筋肉♪」というサビの歌詞に乗せてマッスルポーズを決める登場人物たちが、“型破りだがピースフル”な世界へ観客を誘った。劇中では、3人の浮気相手と戯れていたイオリの彼氏・吉本ユウヤが、気付くと巨大なお釈迦様になったイオリの上腕二頭筋の上にいたり、イライラモードのユイの前に突然畑が現れ、ユイが片っ端から野菜を収穫したり、といった予測不能な展開が連続し、観客を笑いの渦に巻き込む。
今作では、イオリは浮気性の彼氏との関係を見つめ直し、彼氏がいないユイには新たな出会いがあり、マユはラブラブな彼氏との子供を妊娠する、といったように3人それぞれの恋愛の進展と共に物語が進む。福田は、余裕のある立ち振る舞いで姉御肌のイオリを演じながら、“良い女”を演じてしまうことを悩むイオリの葛藤を繊細に演じた。冨岡は、持ち前のほんわかとした雰囲気でユイの控えめな性格を表現するが、ユイが人助けのため、自分の能力を惜しみなく発揮する場面では俊敏な身体能力を発揮。また青柳は可愛らいさ満点の仕草と表情をちりばめながら、バキバキに割れた腹筋を占いに使うなど、ギャップが目を惹くマユ像を作り上げた。
4コママンガをベースにした物語のためか、さまざまなシーンがテンポ良く描かれるのも本作の特徴だ。メインキャストに加え、アンサンブルキャスト4名は少人数ながら60以上もの役を演じ分け、場面転換を支える。さらにキャラクターの個性や感情に合わせて、力強い声が重なる合唱、ショーアップされたステージ、演歌やラップなどが登場し、ミュージカルとして多彩な音楽を味わえる。
ゲネプロ前の取材会で「福田悠太とイオリ、どちらの自分で話せばいいかわからない」と戸惑っていた福田は、「(取材前に行われた今日の稽古時間は)ちょっと長かったです。エステとかに行きたかったし、自分の時間が欲しかったなって。でも、この作品が面白くなれば良いなと思い、がんばりました」と“イオリ”モードで話した。
冨岡は「面白くて笑えてマッスルな気分になれるこの素敵な舞台を、2年ぶりに上演できることをうれしく思います。たくさんの皆様に愛される作品になれば良いなと思うので、最後まで応援よろしくお願いします」と真摯にコメント。筋トレマニアの青柳は「僕は一昨日ベンチプレスをやって今日は胸が筋肉痛なので、良い具合に胸が張っている状態です。(腕を鍛える器具の)ハンマーカールでも多めに鍛えてきましたので、“幸せの上腕二頭筋”が仕上がっております」と副題に絡めてアピールした。
最後に、福田は「この作品は歌あり、踊りあり、笑いあり、涙あり、歌あり……あれ? 2回言っちゃった」ととぼけつつ、「とてもハートウォーミングな作品です。それはKANAさんの原作マンガがあってこそ。我々はその演劇版として、原作を超える心意気で、勢いのある楽しい作品に仕上げてまいりました。ここでしか味わえない愛情があります。真剣に、愛を表現したいと思います」と言葉に力を込めた。
上演時間は途中休憩なしの約2時間30分。プレビュー公演は本日5月17日のみ。本公演は25・26日に大阪・森ノ宮ピロティホール、30日から6月9日まで東京・品川プリンスホテル ステラボールで行われる。
女の友情と筋肉 THE MUSICAL -幸せの上腕二頭筋-
2024年5月17日(金) ※公演終了
東京都 なかのZERO 大ホール
2024年5月25日(土)・26日(日) ※公演終了
大阪府 森ノ宮ピロティホール
2024年5月30日(木)〜6月9日(日) ※公演終了
東京都 品川プリンスホテル ステラボール
スタッフ
出演
村上イオリ:
神田ユイ:
小西マユ:
長谷川ショウタ:久保田秀敏
泉マサノブ:平野潤也
柴田ジュン:
謎の先輩:
吉本ユウヤ:
ワン・チャン:
村上シオリ:
響ワタル:
味潤平:
アンサンブル:ウラシマ /
※5月17日はプレビュー公演。
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