ノゾエ征爾演出「ロボット」出演に水田航生・朝夏まなと・渡辺いっけい

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11月から12月にかけて東京・シアタートラムほかで上演される「ロボット」の出演者が発表された。

左から「ロボット」潤色・演出を手がけるノゾエ征爾、出演者の朝夏まなと、水田航生、渡辺いっけい。

左から「ロボット」潤色・演出を手がけるノゾエ征爾、出演者の朝夏まなと、水田航生、渡辺いっけい。

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出演が発表されたのは水田航生朝夏まなと、そして渡辺いっけい。「ロボット」は1920年にチェコの作家・劇作家カレル・チャペックが発表した作品で、作品の舞台となるロッサム・ユニヴァーサル・ロボット社の社長ドミン役を渡辺、ドミン社長の妻で人権同盟代表としてロボットの地位の向上を訴えるヘレナ役を朝夏、ロボットの反乱後、ただ1人残される人間となるロボット研究者アルキスト役を水田が演じる。

上演に向けて潤色・演出を手がけるノゾエ征爾は「絶望と希望がぐるぐるする、このなんとも人間味溢れる物語を、この素晴らしい俳優さんたちでのぞめることがまずはとても幸せで、しかしやがて消えてしまうらしいこの幸福感を、観劇してくださる皆さまに繋げられることを願って、泥臭く挑みたく思います」とコメント。

水田は「この戯曲が生まれてから100年後を生きる自分が、何を感じどう表現出来るのか、役者として、そして一人間としての探究の日々が、ちょっぴりの怖さはあるものの、楽しみでなりません。演出のノゾエさん、素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんと稽古を通して沢山ディスカッションをして、その場で揺れ動く心を大切に、本番へ向け突き進んでいきたいと思います」と意気込みを述べ、朝夏は「憧れの劇場のひとつであるシアタートラムで、しかもノゾエ征爾さんの演出を受けられること、それを初めて共演する俳優さん方と取り組めることにワクワクしています!」と期待を込める。渡辺は「面白い戯曲というのは演じるのが大変です。きっと悩みながら、台詞と格闘しながらの本番になる事でしょう。ノゾエ君には過去に何度も声を掛けて頂きながらご一緒する機会がありませんでした。しかし漸くご一緒できる作品がこんなにもアグレッシブな戯曲になるとは! しかも舞台では初共演の役者さんばかり……。身震いするほど初めてづくしのこの座組で『熱い冬』を、濃密に過ごしたいと思います」と思いを語った。

公演の詳細やそのほかの出演者については今後の発表を待とう。

ノゾエ征爾コメント

これは人間を批判するようなお話ではありません。

幸せを求めるのも、進歩に邁進することもごく自然なことで、なんら悪いことではない。便利になるのは助かるし、苦労が減るのはありがたいかぎりだ。

代わりに色々とやってくれるロボットが開発された? 最高じゃないですか。

でも、あまり幸せになった気持ちになれないのはなぜだろうか?

幸せという感情は消えるようにできていると誰かが言っていた。

確かにそうかもしれない。

しかし、幸せを求める感情も消えないようにできているようだ(ただ、これまでと同じような求め方ではいけないことはそろそろ分かりつつ)。

絶望と希望がぐるぐるする、このなんとも人間味溢れる物語を、この素晴らしい俳優さんたちでのぞめることがまずはとても幸せで、しかしやがて消えてしまうらしいこの幸福感を、観劇してくださる皆さまに繋げられることを願って、泥臭く挑みたく思います。

水田航生コメント

自然とは何か、不自然とは何か。

生物は何を求め、何の為に生きているのか。

そもそも「生物」とは何を指すのか。

この「ロボット」を最初に読み終えた時、しばらくそんなことを考え込みました。

この戯曲が生まれてから100年後を生きる自分が、

何を感じどう表現出来るのか、役者として、そして一人間としての探究の日々が、ちょっぴりの怖さはあるものの、楽しみでなりません。

演出のノゾエさん、素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんと稽古を通して沢山ディスカッションをして、その場で揺れ動く心を大切に、本番へ向け突き進んでいきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします!

朝夏まなとコメント

憧れの劇場のひとつであるシアタートラムで、しかもノゾエ征爾さんの演出を受けられること、

それを初めて共演する俳優さん方と取り組めることにワクワクしています!

100年以上前に作られた、まるで今の時代を予知していたかのような「ロボット」という作品が、

現代ではどのように描かれるのか、

また男性たちを翻弄するという、自分とかけ離れていると感じる今までに経験のない役柄なので

新たな自分に出会えるのも楽しみです。

刺激を得てお芝居にどっぷり浸かって表現できるように頑張ります!

渡辺いっけいコメント

百年前のこの戯曲、恐ろしいほど現代に突き刺さるその世界線もさることながら、劇的に絡み合っていく登場人物たちのその会話の熱量にまず驚かされました。面白い戯曲というのは演じるのが大変です。きっと悩みながら、台詞と格闘しながらの本番になる事でしょう。ノゾエ君には過去に何度も声を掛けて頂きながらご一緒する機会がありませんでした。しかし漸くご一緒できる作品がこんなにもアグレッシブな戯曲になるとは! しかも舞台では初共演の役者さんばかり……。身震いするほど初めてづくしのこの座組で「熱い冬」を、濃密に過ごしたいと思います。

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ロボット

2024年11・12月
東京都 シアタートラム

スタッフ

作:カレル・チャペック「ロボット」(海山社・栗栖茜訳)
潤色・演出:ノゾエ征爾

出演

水田航生 / 朝夏まなと / 渡辺いっけい

※兵庫公演あり。

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たつま @tatsuma429

自分の中の朝夏まなとさんのイメージが桜島のコスプレをして長渕剛のモノマネをする人で止まってるの良くないと思う。 https://t.co/Bi0ENiSMrw

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