わらび座が希望を届ける、“地球規模”のミュージカル「ジャングル大帝レオ」始動

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わらび座によるミュージカル「ジャングル大帝レオ」の取材会が、本日2月26日に東京都内で行われた。

左から今村晋介、松谷孝征、三重野葵、久保田美宥、高橋知伽江、栗城宏。

左から今村晋介、松谷孝征、三重野葵、久保田美宥、高橋知伽江、栗城宏。

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秋田・わらび劇場の開場50年を記念して上演される本作は、手塚治虫のマンガ「ジャングル大帝」を原作にしたミュージカル。会見にはわらび座の今村晋介代表理事、手塚プロダクションの松谷孝征代表取締役、脚本を担当する高橋知伽江、演出を手がけるわらび座の栗城宏、そして出演者であるわらび座の三重野葵と久保田美宥が登壇した。

今村晋介

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わらび座では過去にも、手塚のマンガを原作にした「火の鳥 鳳凰編」「アトム」「ブッダ」といったミュージカルを上演してきた。今村代表理事は、わらび劇場の開場50年にミュージカル「ジャングル大帝レオ」を選んだ経緯を「わらび劇場では秋田や東北ゆかりの作品を取り上げてきました。しかし地球を壊してしまいそうな出来事が世界中で起きている今、“地球規模”の作品が必要だなと。ぜひ全国各地からわらび座に来てもらえたらという思いも込め、本作の上演に挑戦することになりました」と明かし、「地球の未来のために、動物や人間が命を懸ける姿を通して希望を届けられたら」と期待を込めた。

松谷孝征

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手塚プロダクションの松谷代表取締役は、手塚がかつてわらび座の創業者・原太郎の妻と共に劇団・学友座で活動しており、それによって手塚とわらび座の交流が生まれたことに触れ、「わらび座にはとても素晴らしいところ。ぜひ『ジャングル大帝レオ』も素敵な作品にしてほしいと期待しています」と期待を口にした。

高橋知伽江

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脚本の高橋は子供の頃、テレビアニメ「鉄腕アトム」を毎週楽しみにしていたという。ミュージカル化にあたり、手塚プロダクションからは唯一「『ライオンキング』にはしないで」という条件があったと明かしつつ、高橋は「でも『ライオンキング』とは全然似ていません(笑)。『ライオンキング』は動物の世界だけを描きますが、原作『ジャングル大帝』では人間たちの姿も色濃く描かれている」と語る。高橋は、本作では日本人の子供・ケン一と、白いライオン・レオの出会いから別れまでが物語の軸になることを明かし、「命を懸けても惜しくないようなケン一とレオの友情が全編を貫いています。感動してもらえると思う」と脚本の出来栄えに自信をのぞかせた。

栗城宏(中央)

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栗城は「秋田では昨年夏に水害があり、市内にはいまだにクマが出没する。秋田の自然に囲まれていると、地球の悲鳴を肌で実感します」とコメント。栗城は、高橋とZoom会議をした際、高橋の「大人が地球を諦めちゃいけない」という発に強く共感したと言い、「人間が自然界の一部として、動物と共に地球の未来を作る。そういう壮大なストーリーを届けたい」と述べる。また演出については「まだ検討中」としつつも「舞台美術は廃材も利用しながら作る予定」だと話し、「二重の盆を回転させ、それがジャングルや現代社会の一場面、自転する地球などに見えるように作れたら」と構想を明かした。

三重野葵

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本作は2幕構成となり、1幕では子供のレオを久保田、2幕では大人になったレオを三重野が演じる。三重野は、過去にわらび座が上演した手塚作品の舞台版3作品すべてに出演。ミュージカル「ジャングル大帝レオ」の上演が決まった際は「自分の出番かなと感じていました(笑)」と言い、「動物そのものを演じるのは初めてですが、動物とか人間といった区分は考えず、心を持つ1つの生命体としてレオにアプローチしていきたい」と言葉に力を込める。

久保田美宥

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小学生の頃、テレビアニメ「ブラック・ジャック」で手塚作品に出会ったという久保田は「台本を読み、人間社会と今生きている命がどう関わり合うのか?という問題について、自分自身でも考え続けたいと思った」と述べる。またわらび座が民俗芸能に取り組んできたことに触れ、久保田は「民俗芸能は人間と自然の距離感がすごく近いもの。わらび座にしかできない『ジャングル大帝レオ』があると思うので、ぜひ楽しみにしていてほしい」と思いを語った。

会見では松谷が「もし原作の手塚がミュージカル『ジャングル大帝レオ』を観たらどんなことを言うか?」という質問に答える場面も。松谷は「舞台を観た手塚が何か言うのを聞いたことがありません(笑)。『舞台は舞台で良いじゃないか』ということだと思う。手塚はきっと、ミュージカル『ジャングル大帝レオ』も天国から温かく見守ってくれるのでは」と笑顔を浮かべた。

公演は4月21日から11月24日まで行われる。チケットの一般販売は3月1日10:00にスタート。

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わらび座 ミュージカル「ジャングル大帝レオ」

2024年4月21日(日)~11月24日(日)
秋田県 わらび劇場

原作:手塚治虫
脚本:高橋知伽江
演出:栗城宏
出演:三重野葵、久保田美宥 ほか

※手塚治虫の「塚」は旧字が正式表記。

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※初出時、画像キャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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信実節子 @S_NOBUZANE

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ケンちゃんとレオの友情が軸だそうですよ‼️ https://t.co/ghUSTzN7Pq

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