“魂”を持つ7人がKERA色のセリフを紡ぐ、KERA CROSS最後の「骨と軽蔑」スタート

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KERA CROSS 第5弾「骨と軽蔑」が去る2月23日に東京・シアタークリエで開幕した。作・演出を担うケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)と、キャスト7人のコメントが到着した。

KERA CROSS 第5弾「骨と軽蔑」より。(撮影:引地信彦 写真提供:東宝 キューブ)

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KERA CROSS 第5弾「骨と軽蔑」より。(撮影:引地信彦 写真提供:東宝 キューブ)

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KERA作品をさまざまな演出家の手で立ち上げる「KERA CROSS」シリーズ。そのラストを飾る今回は、KERAが自身の演出で新作「骨と軽蔑」を披露する。本作では、20世紀半ばの、内戦が続くある国の田舎町を舞台に、小説家の姉とその妹をはじめとする女性7人の会話劇が展開する。出演者には宮沢りえ鈴木杏犬山イヌコ堀内敬子水川あさみ峯村リエ小池栄子が名を連ねた。

KERA CROSS 第5弾「骨と軽蔑」より。(撮影:引地信彦 写真提供:東宝 キューブ)

KERA CROSS 第5弾「骨と軽蔑」より。(撮影:引地信彦 写真提供:東宝 キューブ)[拡大]

初日を終え、KERAは「腕も魂もある7人のキャスト、骨身を惜しまず尽力してくれるスタッフ、そして集中して観てくれるお客さんのおかげで、とても気持ちよく終われた初日でした。日比谷で公演するのは初めてなので緊張します。今日は、私のひねくれた作劇を心得てくれてるお客さんが多いように感じられて、非常に有り難かった。こんな日ばかりじゃないでしょう。心して臨みます」と述べ、「こんな世の中なので迂闊なことは言えませんが、女優だけの出演者で書く台本、女優だけに演出する稽古は、昔からとてもやりやすいと感じてます。今回のように手練れ揃いだと尚更です。私はうまい俳優が好きです。どんどん変わってゆく。稽古もとても楽しかった。あそこで積み上げたものを大切にし、さらに練り上げていきます。いきますともさ」とつづった。

宮沢は「強烈な個性と、高温の魂を持った7人が、KERAさん色に染まった台詞を紡ぎあって生まれていくユーモアや緊張感、演じていてもあっという間の濃密な舞台です。千秋楽まで、鮮度を大切に、飛躍し続けられるよう、頑張ります」と語った。

KERA CROSS 第5弾「骨と軽蔑」より。(撮影:引地信彦 写真提供:東宝 キューブ)

KERA CROSS 第5弾「骨と軽蔑」より。(撮影:引地信彦 写真提供:東宝 キューブ)[拡大]

本作は3月23日までシアタークリエで上演されたあと、27日から31日まで福岡・博多座、4月4日から7日まで大阪・サンケイホールブリーゼで上演される。コメント全文は以下の通り。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ コメント

腕も魂もある7人のキャスト、骨身を惜しまず尽力してくれるスタッフ、そして集中して観てくれるお客さんのおかげで、とても気持ちよく終われた初日でした。

日比谷で公演するのは初めてなので緊張します。今日は、私のひねくれた作劇を心得てくれてるお客さんが多いように感じられて、非常に有り難かった。こんな日ばかりじゃないでしょう。心して臨みます。こんな世の中なので迂闊なことは言えませんが、女優だけの出演者で書く台本、女優だけに演出する稽古は、昔からとてもやりやすいと感じてます。今回のように手練れ揃いだと尚更です。私はうまい俳優が好きです。どんどん変わってゆく。稽古もとても楽しかった。あそこで積み上げたものを大切にし、さらに練り上げていきます。いきますともさ。

宮沢りえ コメント

楽しくて刺激的な稽古を経て、無事開幕いたしました。

強烈な個性と、高温の魂を持った7人が、KERAさん色に染まった台詞を紡ぎあって生まれていくユーモアや緊張感、演じていてもあっという間の濃密な舞台です。千秋楽まで、鮮度を大切に、飛躍し続けられるよう、頑張ります。

劇場という空間で、素敵な音色や明かりにも誘われこの作品の世界に吸い込まれるように、楽しんでいただけたらと思います。

鈴木杏 コメント

なんとか初日を迎えることができて嬉しいです。台本を読んだ時に感じた面白さや驚き、稽古場で日々KERAさんから言っていただいたこと──その素晴らしさをダイレクトにお客様にお渡ししたいなという気持ちでいます。KERAさんの作品にはこれまでも出演したことがありますが、今回は特に複雑さを感じます。ですから、緊張もするし、気持ちの切り替えも大変なんですが、最後まで新鮮な気持ちでやっていきたいです。

犬山イヌコ コメント

KERAさんの作品には、数多く参加しておりますが、今回はその中でも上位に入る、シビれる初日でした。なんせ日比谷でKERAさんの新作をやるのは初めてなので、これは芝居を観ていただいた方にはわかると思いますが、いかに初めてお会いするお客さんに楽しんでいただけるのか、というポイントを、わしが1つ担っているんです。今日も無事それを届けられたんではないかと思います。“スーパーセブン”って呼んでもいいぐらいの素晴らしい女優さんたちとつくりあげたKERAさんの世界を存分に楽しんでいただければと思います。それでは、劇場でお会いしましょう。

堀内敬子 コメント

緊張しましたー!(笑) 私の役が登場するのは最後なので、どんどん緊張感が高まって……。でも最初のうちから劇場全体があったかい感じだったので、お客さんとキャストのみんなを信じていこう、みたいな気持ちで出ていきました。とはいえ結局、最後まで緊張はしてしまっていたかもしれない。でも、出演者7人、すごく心が通じてる感じもあって。サポートもしてくれるし、とっても温かいチームなので、最後まで頑張って公演をやり遂げたいと思います。

水川あさみ コメント

本番に向かってつくってきたみんなのグルーヴがはまっていく感じにゾクゾクしました。お客さまには、KERAさんの言葉、演出をたくさん浴びて、そのおかしみ、奥行きを味わっていただきたいと思います。どの人物も多面的で、感情移入できるポイントや面白みがあって、最初から最後まで一面しか見せてない役はないんです。だから、「あれ、この人、さっき言ってたことと違うな」なんて発見も楽しくて、ずっと見ていたくなるはずです。驚くような幕切れになりますし、「この人たちどうなるの……?」なんて台本には書かれていない場面の前後を想像してみるのもきっと面白いと思います。

峯村リエ コメント

初日が無事に開きました!!!

色々な言い間違えのミス満載だったゲネプロを経て、完璧な初日を迎えました!! 多分!! これからは日々、違った形の完璧を繰り返しながら、益々深い世界観を創っていく所存です。言い間違い満載のゲネプロも大変面白かったです。

小池栄子コメント

冒頭からお芝居のギアがあがり、お客さまとの間でちょっとずつ、いい“うねり”ができていくのがわかりました。ナッツが客席に語りかける場面でも、お客さまが本当に温かくて。彼女のチャーミングさを伝えていくことで、一緒にひとつの空間をつくっていけるという実感が得られた気がします。大きな事件というよりは、シンプルな出来事を複雑に積み重ねて関係性をつくったり、言葉遊びも随所にありますから、ぜひKERAさんの書く台詞を聞き逃さないでいただきたいと思います。私たちも、一言一句を大切に届けていきますので、共に味わって楽しんでいただければ嬉しいです。

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KERA CROSS 第5弾「骨と軽蔑」

2024年2月23日(金)~3月23日(土)
東京都 シアタークリエ

2024年3月27日(水)~31日(日)
福岡県 博多座

2024年4月4日(木)~7日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:宮沢りえ鈴木杏犬山イヌコ堀内敬子水川あさみ峯村リエ小池栄子

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