“みる場所”を自ら選ぶ観客いてこそ、TeXi'sの回遊型作品「夢のナカのもくもく」スタート

TeXi's「夢のナカのもくもく」が、昨日12月26日に東京・BUoY 2F ギャラリーで開幕した。

「夢のナカのもくもく」は、TeXi'sが今年5月に「第13回せんがわ劇場演劇コンクール」で上演した作品。本作では、谷崎潤一郎の小説「春琴抄」を原案に、“人の強さや弱さ”、“他者と生きること”について描かれる。今回は、複数のギャラリーを行き来する回遊型舞台作品として、新演出で立ち上げられる。

脚本・演出を担うテヅカアヤノは「初日のパフォーマンスをみて、自分でみる / いる場所を選ぶ観客がいてこそ、俳優が発する言葉に強い意味が生まれることを実感しています」「今、なにをみて、どう受け取るかをぜひ楽しんでいただきたいです」とコメントした。

上演時間は約1時間40分。公演は12月31日まで。

テヅカアヤノ コメント

初日があけました。

「せんがわ劇場演劇コンクール」からの長い春に終わりを感じます。

この作品を考えていた時間より短い時間で、また次の春がきます。

なにをみて、なにを受け取っているかを考えた1年間でした。

初日のパフォーマンスをみて、自分でみる / いる場所を選ぶ観客がいてこそ、俳優が発する言葉に強い意味が生まれることを実感しています。

また、俳優は上演という繰り返される時間の中、いくつもの選択を重ねていて、それは人間らしく、とても強いです。

たくさんの選択があり、積み重なっている今。

今、なにをみて、どう受け取るかをぜひ楽しんでいただきたいです。