「森から来たカーニバル」が、本日11月23日に東京のザ・スズナリで開幕する。
これは、日本劇団協議会が主催する育成事業の1つとして、
開幕に際しスズキは「どんなに希望を持とうとも、残酷な現実を生きる私達。それでもせめてお客様方とは、劇場にて、暖かい湯気のようなカーニバルな楽しみを共有出来たら嬉しい次第です! お待ちしております!」とコメント。プロデューサーの
上演時間は約1時間30分。公演は11月28日まで。
スズキ拓朗コメント
今回のテーマは「生活」です。お茶をすること。クッキーを作ること。椅子に座ること。家に帰ること。編み物をすること。レコードをかけること。はたまたカーニバルに行くこと? コトコトコトコト。トコろで生活とはなんでしょう? 書いて字の如く「生存して活動すること、生きながらえること」らしいです。改めてそう言われると、実感のない説明です。何故実感がないのでしょうか? それはきっと、人々は、生きている実感を得る為に生活をしているからなのではないでしょうか? 別役実さんはそんなたわいも無い人間の時間(人生)を台本にしたんだと思います。そんなたわいも無い時間を過ごす事がどれだけ難しく、どれだけ叶わなく、どれだけ愛おしくも儚い物なのなのだろうかと言うことを。きっと忘れているであろう幸せのひと時を。どんなに希望を持とうとも、残酷な現実を生きる私達。それでもせめてお客様方とは、劇場にて、暖かい湯気のようなカーニバルな楽しみを共有出来たら嬉しい次第です! お待ちしております!
流山児祥コメント
わたしたちは、戦争と人間を描く「瓦礫のオペラ」(作・Fアラバール)に続いて別役実の「森から来たカーニバル」を上演します。この作品は、踏み潰してしまう象と、象に踏みつぶされたい人々の物語です。スズキ拓朗の演出で、この不条理劇を大胆に「ダンステアトル」として再創造しました。稽古に入る時、イスラエルとパレスチナ・ハマスの戦争が始まり、この1カ月半イスラエルによる大量虐殺(ジェノサイド)がガザの地で起こっています。悲しい出来事です。ガザの「リアル」と、別役さんのコトバと役者のカラダが「リアル」に共振し、でも、不思議に優しい劇が生まれました。ぜひ、劇場で体感してください。
「森から来たカーニバル」
2023年11月23日(木・祝)~28日(火)
東京都 ザ・スズナリ
作:
脚色・演出・振付:
プロデューサー:
出演:
※山崎薫の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。
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スズキ拓朗 @suzukihokuro
舞台写真‼️
そして、流山児さんとスズキのコメントも載ってます❣️当日パンフレットの挨拶文としてお読みいただければと思います🎵 https://t.co/2kgb1yDk8j