「不思議の国のアリス」本日開幕、スズキ拓朗「子供だった頃に迷い込んで」

日本の演劇人を育てるプロジェクト 新進演劇人育成公演 演出家部門「不思議の国のアリス 五場と二つの幕間小景」が本日2月23日に東京のザ・スズナリで開幕する。

これは、別役実「不思議の国のアリス」を、スズキ拓朗の演出・振付により上演するもの。スズキは上演に向けた気持ちを、別役の詩の一節「雨が空から降れば、思い出は地面にしみこむ 雨がシトシト降れば、思い出はシトシトにじむ」を引用しながら「私は今回この詩に出逢い、心にシトシト響いております。本日ご来場の皆さまが、少しでも子供だった頃に迷い込んでくだされば幸いです。さぁ、眠りましょう。そして覚めるまで。どうぞお楽しみください」と語った。

プロデューサーを務める流山児★事務所の流山児祥は「日本独自のロンリ的で緻密な不条理劇劇作家：別役実の作品を、保育士を目指したダンサー：スズキ拓朗が、唐組出身の丸山厚人、万有引力の森ようこ、ミュージカルで活躍する伊藤俊彦や音楽家たちまでも巻き込んで、素敵なスタッフたちとともに創り上げる幻想の砂漠を旅する家族のものがたり。とまれリクツは蹴散らし、目の前に広いひろーい世界が見えてくれば幸いです。最後まで、どうぞごゆっくりお楽しみ下さい」とコメントした。

公演は27日まで。