思いがけない散歩劇を、阿佐ヶ谷スパイダース「ジャイアンツ」幕開け

阿佐ヶ谷スパイダースの新作「ジャイアンツ」が去る11月16日に東京・シアタートップスにて開幕した。

「ジャイアンツ」は、阿佐ヶ谷スパイダースにとって2年ぶりとなる本公演。開幕に際し、作・演出を手がける長塚圭史は「家族劇です。血の業みたいなことよりも、本作は毎日をどうにか生きていくための慰みが誰にでも必要だとろうと思い書きました。初老の男が取り戻すことのできない過去を、目玉探偵と共に追います。目玉探偵というのは見えないものを見るための潤滑油のような存在でしょうか。阿佐ヶ谷スパイダースはここのところ盆踊りや、子供向け参加型工作劇を作ったりと多様に活動していましたが、2年ぶりの新作本編です。初めての新宿シアタートップスで2時間の時をかける思いがけない散歩劇をどうぞご覧くださいませ。劇団員一同お待ちしております」とコメントした。

出演者には長塚のほか大久保祥太郎、坂本慶介、志甫まゆ子、伊達暁、智順、富岡晃一郎、内藤ゆき、中村まこと、中山祐一朗、村岡希美、李千鶴が名を連ね、”あいつ”役とその弟・秋次役を坂本と大久保が日替わりで演じる。また一部公演では劇団員による観劇前のトークショーや、観劇後に実際の舞台を見ながら劇団員・スタッフが解説を行う無料のバックステージツアーも実施される。

上演時間は約2時間。公演は11月30日まで。