劇壇ガルバ「砂の国の遠い声」開幕、山崎一「宮沢さんも面白がってくれると思います」

劇壇ガルバ 第5弾公演「砂の国の遠い声」が昨日11月16日に東京・東京芸術劇場 シアターウエストにて開幕した。

劇壇ガルバは山崎一が2018年に旗揚げした演劇集団。今回は1994年に上演された宮沢章夫の戯曲を、宮沢が主宰した遊園地再生事業団の作品にたびたび出演していた笠木泉の演出で立ち上げる。

開幕に際し山崎は「今回、演出として一緒に奮闘してくれたのは、笠木泉さんです。宮沢さんをよく知り、この戯曲を改めてとことん読み込んだ彼女ならではの視点で、砂漠監視隊の男たちが2023年によみがえりました。やっぱりくだらなく、おかしく、そして愛すべき人物であることには変わりありません。宮沢さんも面白がってくれると思います。会期が非常に短いですが、ぜひ、たくさんの人に体験してほしい。お待ちしています」とコメントした。出演者には大石継太、佐伯新、玉置孝匡、長谷川朝晴、細川洋平、矢野昌幸、山崎一が名を連ねている。上演時間は約2時間。公演は11月20日まで。

山崎一コメント

ついに、宮沢章夫作「砂の国の遠い声」を劇壇ガルバで上演する日が来ました。

宮沢さんの許可を得て、2020年、稽古をはじめようとした矢先の、中止。

必ずリベンジをと考えている間に、去年、宮沢さんはいきなり遠くに行ってしまいました。

もちろん、宮沢さんを追悼する意味も、この上演にはあります。

でも本当にやりたいことは、この僕の大好きな作品を、

いまの時代のたくさんの人たちに見てもらうことです。

今回、演出として一緒に奮闘してくれたのは、笠木泉さんです。

宮沢さんをよく知り、この戯曲を改めてとことん読み込んだ彼女ならではの視点で、

砂漠監視隊の男たちが2023年によみがえりました。

やっぱりくだらなく、おかしく、そして愛すべき人物であることには変わりありません。

宮沢さんも面白がってくれると思います。

会期が非常に短いですが、ぜひ、たくさんの人に体験してほしい。お待ちしています。