「フートボールの時間」幕開け、瀬戸山美咲「未来に対する祈りのような作品に」

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ala Collection シリーズvol.14「フートボールの時間」が、昨日10月18日に岐阜・可児市文化創造センター ala 小劇場で開幕した。

ala Collection シリーズvol.14「フートボールの時間」より。(撮影:服部貴康)

ala Collection シリーズvol.14「フートボールの時間」より。(撮影:服部貴康)

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ala Collectionは、演劇界の第一線で活躍するキャストやスタッフが、約1カ月岐阜県可児市に滞在しながら演劇作品を創作し、その作品を全国に向けて発信する、可児市文化創造センター alaによるプロジェクト。「フートボールの時間」は、2018年開催の第64回全国高等学校演劇大会で最優秀賞に選ばれた、香川の丸亀高等学校演劇部による作品だ。潤色・演出を瀬戸山美咲が手がける今回の上演版には、堺小春井上向日葵おかやまはじめ近江谷太朗林田麻里、谷川清夏、庄司ゆらの、桜木雅、北原日菜乃が出演する。

ala Collection シリーズvol.14「フートボールの時間」より。(撮影:服部貴康)

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ala Collection シリーズvol.14「フートボールの時間」より。(撮影:服部貴康)

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ala Collection シリーズvol.14「フートボールの時間」より。(撮影:服部貴康)

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作中では、丸亀高等学校の前身となる丸亀高等女学校で大正時代に撮られた、女学生たちがボールを蹴っている1枚の写真を元に作られた物語が展開。初日を終え、瀬戸山は「この作品は2018年の全国高等学校演劇大会で最優秀賞を受賞した作品を潤色しています。元の作品の女学生のはつらつとしたやり取りを大事にしながら、大人の物語を増やしました。写真師を目指す梅子さんとそのお父さんは、今回からの登場です。作品のもとになったフートボールをする女学生の写真があるのですが、これがとてもいい写真で、もし、この写真を女性が撮っていたら、という仮定から妄想を広げました。当時、女性の写真師は本当に少なかったので、あくまでも妄想です。とはいえ、現代でも職業におけるジェンダーギャップはあります。女性を取り巻く状況は劇的に向上したとはいえず、100年経っても変わっていないことは多い。だから、この物語は現代の私たちの物語でもあると思ってつくりました。結果として、未来に対する祈りのような作品になりました。これから、この祈りを現実に変えていきたい」と思いを述べた。

岐阜公演は10月22日まで。このあと本作は、26日から11月1日まで東京・吉祥寺シアター、7日に香川・丸亀市綾歌総合文化会館アイレックス 大ホール、11日に三重・四日市市文化会館 第2ホール、12日に愛知・豊田市民文化会館 小ホール、16・17日に栃木・佐野市文化会館 大ホール、19日に埼玉・さいたま市文化センター 小ホールで上演される。

瀬戸山のコメント全文、堺、井上、おかやまのコメントは以下の通り。

瀬戸山美咲コメント

初日を終え、みなさんにやっとお見せすることが出来て、ほっとしております。この作品は2018年の全国高等学校演劇大会で最優秀賞を受賞した作品を潤色しています。元の作品の女学生のはつらつとしたやり取りを大事にしながら、大人の物語を増やしました。写真師を目指す梅子さんとそのお父さんは、今回からの登場です。作品のもとになったフートボールをする女学生の写真があるのですが、これがとてもいい写真で、もし、この写真を女性が撮っていたら、という仮定から妄想を広げました。当時、女性の写真師は本当に少なかったので、あくまでも妄想です。とはいえ、現代でも職業におけるジェンダーギャップはあります。女性を取り巻く状況は劇的に向上したとはいえず、100年経っても変わっていないことは多い。だから、この物語は現代の私たちの物語でもあると思ってつくりました。結果として、未来に対する祈りのような作品になりました。これから、この祈りを現実に変えていきたいと思います。

可児での長い滞在は今回が初めてでしたが、本当に素晴らしい所だと実感しました。劇場の環境や人たちも素晴らしく、市民サポーターの方もバックアップしてくださって、とても集中して創作することができました。演劇をつくるのに必要な豊かな時間と空間が可児にはありました。ここで育てた作品を全国に届けるのが楽しみです。

堺小春コメント

無事に初日の幕が開いて本当によかったです。女性が主人公の作品で、自分も女性ですから、台本を読んでいるだけで苦しくもなりますが、とても感情が動かされる作品なので、観るお客様にも何か届けられるものがあるなと思っております。こういう人たちが存在していたからこそ、今の時代があるんだなと感じています。

井上向日葵コメント

自分が思っている以上に緊張しましたが、無事に終えられてよかったです。

前半はサッカーの楽しいシーンも多いのですが、辛いシーンもあるなと思いました。それは大正時代の女性の気持ちをまさに描いていて、とても演じるやりがいを感じています。

おかやまはじめコメント

いくつになっても初日は逃げたいくらい緊張しますが、この緊張感がたまらないんです。いざ始まると稽古通り出来てとても楽しめました。この作品は「青春グラフィティ」だと思っています。どの時代でも悲しい別れやいい出会いがあって、青春時代の思い出は誰にでもあります。そんな女学生たちのはつらつとした姿を見て、うらやましさを感じてます。

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ala Collection シリーズvol.14「フートボールの時間」

2023年10月18日(水)~22日(日)
岐阜県 可児市文化創造センター ala 小劇場

2023年10月26日(木)~11月1日(水)
東京都 吉祥寺シアター

2023年11月7日(火)
香川県 丸亀市綾歌総合文化会館アイレックス 大ホール

2023年11月11日(土)
三重県 四日市市文化会館 第2ホール

2023年11月12日(日)
愛知県 豊田市民文化会館 小ホール

2023年11月16日(木)・17日(金)
栃木県 佐野市文化会館 大ホール

2023年11月19日(日)
埼玉県 さいたま市文化センター 小ホール

作:豊嶋了子と丸高演劇部
潤色・演出:瀬戸山美咲
出演:堺小春井上向日葵おかやまはじめ近江谷太朗林田麻里、谷川清夏、庄司ゆらの、桜木雅、北原日菜乃

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読者の反応

瀬戸山美咲 @minamoza

#フートボールの時間 本日の公演も終了しました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。お世話になった可児も残り3日です。
ステージナタリーさんにご紹介いただきました。リンク先にさらに舞台写真あります。ぜひご覧ください。 https://t.co/Exzf3HQkGL

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